【株式市場】「人流」活発化期待など一服し日経平均は続落だが前後場とも312円安で下げ止まり下値を瀬踏み

株式市場 取引所

◆日経平均は2万8812円61銭(235円41銭安)、TOPIXは1949.48ポイント(16.19ポイント安)、出来高概算(東証1部)は10億3464万株

■3銘柄が新規上場

 6月29日(火)後場の東京株式市場は、日本製鉄<5401>(東1)や三越伊勢丹HD<3099>(東1)が一段とダレ模様になり、「人流」活発化や経済活性化への期待は一服模様の様子。日経平均は前場の安値を小幅下回って推移したが、中でTDK<6762>(東1)などは堅調さを回復し、日経平均も13時頃の312円47銭安(2万8735円55銭)を下値に持ち直し気味に推移した。大引けは2日続落だが、前後場とも312円安で下げ止まって持ち直したため注目されていた。TOPIXは反落だが底堅かった。

 後場は、デサント<8114>(東1)や資生堂<4911>(東1)、ヨネックス<7906>(東2)が一段と強含む場面をみせ、オリンピック関係者の来日効果などに期待が強まるとの見方。昭文社HD<9475>(東1)は後場寄りから一段高となり、パワーエレクトロニクス技術の非上場会社への出資など好感。メドレックス<4586>(東マ)は「針なし注射器」を開発中で新型コロナワクチン接種者の増加につれ注目余地拡大と一段ジリ高。プリントネット<7805>(JQS)は3ヵ月前から月次動向が一変してると注目され一段高。

 29日は3銘柄が新規上場となり、BlueMeme(ブルーミーム)<4069>(東マ)は取引開始とほぼ同時に公開価格2820円を1.1%上回る2850円で初値をつけ、前場の高値は3075円。後場は時間とともに上値を追い3340円まで上げ大引けも3330円。

 同じくWaqoo(わくー)<4937>(東マ)は午前9時35分に公開価格1920円を23%上回る2362円で初値をつけ、高値は前場の2375円、後場は横ばい基調で推移し大引けは2170円。

 同じくシンガポール企業のオムニ・プラス・システム・リミテッド(OPS)<7699>(東マ)はマザーズ市場の外国部に上場し午前10時53分に1510円(公開価格960円の57%高)で初値をつけ、前場の高値は1549円。後場は一段高の場面があり1630円まで上げて大引けは1440円となった。

 東証1部の出来高概算は10億3464万株(前引けは4億7245万株)、売買代金は2兆3399億円(同1兆517億円)。1部上場2190銘柄のうち、値上がり銘柄数は420(前引けは387)銘柄、値下がり銘柄数は1689(同1728)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は3業種(前引けは精密機器1業種のみ)にとどまり、海運、精密機器、電気機器、が高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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