ピックルスコーポレーションは22年2月期1Q大幅増益、通期上振れ濃厚

(決算速報)
 ピックルスコーポレーション<2925>(東1)は6月29日の取引時間終了後に22年2月期第1四半期連結業績を発表した。巣ごもり消費や原料価格安定で大幅増益だった。通期の小幅増益予想を据え置いたが上振れが濃厚だろう。収益拡大基調を期待したい。株価は調整一巡して反発の動きを強めている。第1四半期の大幅増益を好感して戻りを試す展開を期待したい。

■22年2月期1Q大幅増益、通期予想は上振れが濃厚

 22年2月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比0.4%増の120億67百万円、営業利益が45.3%増の13億26百万円、経常利益が45.2%増の13億61百万円、親会社株主帰属四半期純利益が42.4%増の9億28百万円だった。

 売上面は外出自粛に伴う巣ごもり消費や家飲み消費など、家庭内での食事の機会が増えていることを背景に堅調に推移した。利益については、天候が比較的順調に推移して、原料価格が安定したことも寄与して大幅増益だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が21年2月期比1.0%増の465億円、営業利益が5.1%増の28億50百万円、経常利益が3.9%増の29億40百万円、親会社株主帰属当期純利益が3.7%増の19億円としている。配当予想は21年2月期と同額の35円(期末一括)である。

 売上高は販売先等の動向を勘案して微増収予想、利益は物流費や人件費の増加を売上原価率の低下で吸収して小幅増益予想としている。ただし保守的な印象が強い。第1四半期の進捗率は売上高26.0%、営業利益46.5%、経常利益46.3%、純利益48.8%と高水準である。通期予想は上振れが濃厚だろう。収益拡大基調を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は上値を切り下げる形でやや軟調だったが、調整一巡して反発の動きを強めている。第1四半期の大幅増益を好感して戻りを試す展開を期待したい。6月29日の終値は3385円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS295円63銭で算出)は約11倍、時価総額は約218億円である。

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