【銘柄診断】ギークスは上値試す、22年3月期大幅増収増益予想

銘柄診断

 ギークス<7060>(東1)はIT人材紹介やゲーム受託開発などを展開している。22年3月期はIT人材事業の回復やゲーム事業のパイプライン増加で大幅増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は年初来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、素早く切り返しの動きを強めている。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ITフリーランス人材紹介やゲーム受託開発などを展開

 ITフリーランス人材紹介のIT人材事業、ゲーム受託開発・運営のゲーム事業、x―Tech事業(動画コンテンツ制作、ゴルフメディア「Gridge」運営、スポーツ領域での企業IT化支援など)、およびSeed Tech事業(従来のIT人材育成事業を22年3月期から名称変更)を展開している。

 中期経営計画では目標値に25年3月期売上高100億円、営業利益25億円を掲げている。IT人材事業は技術リソースシェアリングプラットフォーム国内NO.1を目指す。ゲーム事業はパイプライン増加による安定的かつ着実な成長を目指す。さらにx―Tech事業およびSeed Tech事業の成長やM&Aで次なる事業柱の創出を推進する方針としている。

■22年3月期大幅増収増益予想

 22年3月期の連結業績予想は売上高が21年3月期比45.9%増の50億円、営業利益が35.4%増の10億円、経常利益が40.1%増の10億円、親会社株主帰属当期純利益が31.1%増の6億円としている。

 事業別売上の計画は、IT人材事業が成長トレンドへの回復で16.3%増収、ゲーム事業がストック売上の拡大で79.4%増収、x―Tech事業がAR案件受注増加やゴルフ領域新サービス投入で12.7%増収、Seed Tech事業がオフショア開発やプログラミングスクールの拡大で15.9%増収としている。

 IT人材事業の回復やゲーム事業のパイプライン増加で大幅増収増益予想としている。利益面では特にゲーム事業の大幅増益が牽引する見込みだ。なお新収益認識基準を適用するため売上計上時期が分散されるが、利益への影響はないとしている。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は5月の年初来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、素早く切り返しの動きを強めている。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。6月29日の終値は1885円、時価総額は約198億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る