マルマエは21年8月期業績予想を2回目の上方修正

(決算速報)
 マルマエ<6264>(東1)は6月30日の取引時間終了後に21年8月期第3四半期累計業績を発表した。半導体分野の好調が牽引して大幅増収増益だった。通期予想は2回目の上方修正で大幅増収増益予想とした。収益拡大基調だろう。株価は上場来高値更新の展開だ。上値を試す展開を期待したい。

■21年8月期3Q累計は大幅増収増益、通期業績予想を2回目の上方修正

 21年8月期第3四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比13.6%増の36億15百万円となり、営業利益が23.4%増の7億76百万円、経常利益が28.7%増の7億72百万円、四半期純利益が12.7%増の5億56百万円だった。大幅増収増益だった。半導体分野の好調が牽引し、利益面では材料費や外注費の少ない受注が増加したことも寄与した。

 半導体分野は受注高が32.1%増で売上高が27.1%増、FPD分野は受注高が4.7%増で売上高が42.9%減、その他分野は受注高が972.4%増で売上高が800.1%増だった。その他分野では太陽電池製造装置向けが貢献した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が11億円で営業利益が2億円、第2四半期は売上高が11億99百万円で営業利益が2億24百万円、第3四半期は売上高が13億16百万円で営業利益が3億52百万円だった。

 通期予想は上方修正(3月30日に続いて2回目)して、売上高が20年8月期比20.1%増の52億70百万円、営業利益が38.4%増の12億40百万円、経常利益が47.6%増の12億31百万円、当期純利益が30.4%増の9億円とした。配当予想(3月30日に期末2円上方修正)は据え置いて、20年8月期比5円増配の22円(第2四半期末10円、期末12円)としている。

 過去最高更新予想である。半導体分野は市場環境改善に伴う既存顧客からの受注増加に加えて、新規顧客からの量産受注も増加している。FPD分野は10.5液晶が回復傾向であり、新規顧客からの受注も拡大している。利益面では、売上高が従来予想を上回ることに加えて、稼働率向上による製造原価率低減も寄与する見込みだ。受注残高は過去最高水準であり、収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は急伸して上場来高値更新の展開だ。目先的には利益確定売りが優勢になる可能性もあるが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。6月30日の終値は2474円、今期予想PER(会社予想のEPS70円30銭で算出)は約35倍、時価総額は約323億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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