【編集長の視点】内外トランスは2Q業績再上方修正で通期業績の再上ぶれを先取り余地

編集長の視点

 内外トランスライン<9384>(東1)は、30日に12円安の1983円と反落して引けた。日経平均株価が、21円安と小幅ながら3日続落したことから同社株も目先の利益を確定する売り物に押された。ただこの日の寄り付きでは2011円と買われる場面があり、前日29日の取引時間中につけた中間配当の権利落ち後安値1880円から戻りを試す動きは継続した。

 同社株は、今年4月30日に今2021年12月期の第2四半期(2021年1月~6月期、2Q)累計業績と12月通期業績を上方修正し、その2Q累計業績をさらに6月23日に再上方修正しており、精査中としている12月通期業績も再上方修正され4期ぶりに過去最高純益を更新する更新幅がさらに拡大すること先取りする買い物が交錯した。2Q業績の上方修正に伴い中間配当も増配しており、通期配当の増配幅の拡大も期待されている。

■フルコンテナの運賃も数量も1回目の上方修正時予想を上回る

 同社の業績は、前期第4四半期(4Q)以降に様変わりに好転した。昨年10月には、新型コロナウイルス感染症不況の影響で世界的に貿易量が縮小し海上荷動きも停滞したとして前2020年12月期業績を下方修正したが、4Q以降は、巣ごもり需要や経済活動の正常化に伴い世界的に荷動き増となり海上コンテナが不足して運賃が高騰、船腹予約や混載貨物の需要が増加に転じたことが寄与し、前2020年12月期業績は、下方修正値を上ぶれて着地し、今2021年12月期業績も増収増益転換を予想した。

 その今12月期業績は、早くも第1四半期決算発表時の今年4月に2Q累計業績、12月通期業績とも上方修正し、12月通期業績は、売り上げ270億円(前期比21.6%増)、営業利益23億1000万円(同63.7%増)、経常利益24億円(同61.7%増)、純利益16億8000万円(同97.5%増)と見込み、純利益は、過去最高(11億9200万円・2017年12月期)を4期ぶりに更新する。配当も、中間配当を期初予想の18円から22円に引き上げ、年間40円(前期実績36円)と増配した。

 この通期業績は、2Q累計業績が、海上混載貨物やフルコンテナの単価、数量との予想を上回ったことから再上方修正され、前年同期比39.4%増、2.75倍営業増益、2.73倍経常増益、2.73倍純益増益となり高利益進捗率を示したことから再上方修正の可能性があり、2Q累計決算発表の今月下旬に年間配当の動向とともに期待を高めている。

■6年ぶりに分割権利落ち後高値に肉薄もPERはまだ11倍

 株価は、昨年10月の前期業績の下方修正で1152円と下ぶれ、期末の配当権利取りで1349円までリバウンド、配当権利落ちとともに1170円まで再調整した。同安値からは、今期業績の増収増益転換予想、今期業績の上方修正、中間配当の増配、2Q累計業績の再上方修正と好材料が続いて年初来高値2089円まで高変化、株式分割(1株を2株に分割、基準日2015年6月30日)の権利落ち後高値2150円(2018年1月)目前となった。PERは11倍台となお割安であり、分割権利落ち後高値奪回から、分割権利落ち埋めの2500円台へのチャレンジを強めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞・株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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