【銘柄診断】新日本製薬は反発の動き、21年9月期増収増益予想
- 2021/7/2 13:57
- 株式投資ニュース
新日本製薬<4931>(東1)は、シンプルスキンケアブランド「パーフェクトワン」化粧品の通信販売(EC含む)を主力としている。21年9月期は化粧品の通信販売が堅調に推移して増収増益予想としている。第2四半期累計は大幅増益で計画を上回る進捗だったとしている。通期ベースでも収益拡大を期待したい。株価は上値を切り下げる形で軟調だったが、下値固め完了して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。
■シンプルスキンケアブランド「パーフェクトワン」化粧品の通販が主力
シンプルスキンケアブランド「パーフェクトワン」化粧品を主力とするファブレスメーカーである。オールインワン美容液ジェルシリーズはオールインワンスキンケア市場における国内売上NO.1商品である。
20年9月期の売上構成比は、商品別では化粧品が92%、ヘルスケア商品(健康食品・医薬品)が8%、販売チャンネル別では通信販売(EC含む)が92%、直営店舗(12店舗)販売・卸売販売が6%、海外が2%だった。
中期的な業績ターゲットとしては、23年9月期売上高400億円以上、経常利益率10%以上の達成を目指すとしている。
■21年9月期増収増益予想
21年9月期業績(非連結)予想は売上高が20年9月期比3.8%増の350億円、営業利益が5.1%増の35億円、経常利益が5.4%増の34億60百万円、当期純利益が8.4%増の23億円としている。
第2四半期累計は売上高が前年同期比1.5%減の165億75百万円、営業利益が27.3%増の13億98百万円、経常利益が30.0%増の14億30百万円、四半期純利益が40.8%増の9億65百万円だった。直営店舗・卸売販売が新型コロナ影響を受けたが、主力の化粧品の通信販売が堅調に推移し、オペレーションコストの効率化も寄与して計画超の大幅増益だった。
通期も化粧品の通信販売が堅調に推移する見込みだ。薬用リンクルストレッチジェルへの広告投資を強化して通信販売拡大を推進する。ヘルスケアではスマートヘルスケア事業の育成を推進する。第2四半期累計の進捗率は売上高47.4%、営業利益39.9%とやや低水準だったが、計画を上回る進捗だったとしている。通期ベースでも収益拡大を期待したい。
■株価は反発の動き
5月12日発表の自己株式取得(上限28万株・6億円、取得期間21年5月13日~21年10月29日)は、21年6月30日時点で累計取得株式数2万7500株となった。
株価(20年12月15日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は上値を切り下げる形で軟調だったが、下値固め完了して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。7月1日の終値は2244円、時価総額は約490億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)