丸紅はフィリピン運輸省から受注した「マニラLRT2号線の東延伸案件」の運行を開始

■マニラLRT2号線東延伸の運行開始

 丸紅<8002>(東1)がフィリピン共和国の大手建設会社D.M.Consunji Inc.(DMCI)と共同で2019年にフィリピン運輸省から受注した、マニラLRT2号線の東延伸案件が、2021年7月5日に運行を開始した。2021年7月1日には、終点アンティポロ駅にてドゥテルテ大統領、ツガデ運輸大臣臨席のもと開業式典が開催された。

 同プロジェクトは、2000年に丸紅が車両、軌道を含む鉄道システムパッケージを受注し2004年に完工したマニラ首都圏を東西に走る13.8km、11駅の高架鉄道を、東に4km、2駅延伸するもので、日本政府の円借款432億円が供与されている「首都圏大量旅客輸送システム拡張事業」の一環として実施された。延伸区間はパシッグ、マリキナ、カインタ、アンティポロの4都市にまたがっており、アンティポロからマニラまでの移動時間が3時間から40分に短縮される。マニラ首都圏中心部とのアクセスが改善するだけでなく、マニラ首都圏で深刻化する交通渋滞や大気汚染の低減に寄与する。

 丸紅は、フィリピンにおいてフィリピン国鉄の軌道改修案件、マニラLRT1号線増強案件、マニラLRT2号線建設案件等、25年以上に亘る鉄道システム建設・納入の豊富な実績を有し、質の高い鉄道システム輸出に取り組んできた。

 DMCIは、設立以来66年間、土木、交通、公益事業、その他サービス等、多くのインフラプロジェクトで市民の生活の質を向上させ、フィリピンの経済成長を持続させてきた。丸紅とDMCIは、これまでの実績やノウハウを活かし、今後実施が計画されている鉄道案件、その他インフラ分野にも積極的に取り組み、フィリピンの更なる社会経済の発展に貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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