クリーク・アンド・リバー社は上値試す、22年2月期1Qは2桁増収増益と順調

(決算速報)
 クリーク・アンド・リバー社<4763>(東1)は7月8日の取引時間終了後に22年2月期第1四半期の連結業績を発表した。日本クリエイティブ分野や医療分野の好調が牽引し、成長投資を吸収して2桁増収増益、四半期ベースで過去最高と順調だった。通期の増収増益予想を据え置いた。積極的な事業展開で収益拡大基調を期待したい。株価は反発して4月の年初来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■22年2月期1Qは2桁増収増益と順調、通期増収増益予想据え置き

 22年2月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比11.7%増の105億99百万円、営業利益が17.3%増の12億30百万円、経常利益が17.3%増の12億47百万円、四半期純利益が24.1%増の8億81百万円だった。日本クリエイティブ分野や医療分野の好調が牽引し、成長投資を吸収して2桁増収増益、四半期ベースで過去最高と順調だった。

 日本クリエイティブ分野は14.2%増収で20.6%増益だった。ゲーム分野を中心に好調に推移した。医療分野は12.3%増収で17.2%増益だった。新型コロナウイルスの影響でレジナビFairの開催が困難な状況だったが、オンライン開催に切り替えて医師紹介が好調に推移した。新型コロナワクチン接種の医師・医療機関紹介も寄与した。会計・法曹分野は4.9%減収で72.2%減益だった。新型コロナウイルスの影響で人材紹介が減少した。その他事業は10.3%増収で赤字縮小した。

 通期連結業績予想は据え置いて売上高が21年2月期比7.2%増の400億円、営業利益が16.4%増の28億50百万円、経常利益が14.7%増の28億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が6.2%増の17億50百万円としている。配当予想は1円増配の17円(期末一括)である。

 日本クリエイティブ分野を中心にベース事業が伸長して、増収増益・最高更新予想としている。新型コロナウイルス感染再拡大の影響が不透明なため、やや保守的な計画としているようだ。

 第1四半期の進捗率は売上高が26.5%、営業利益が43.2%だった。医療分野の利益が上期に集中する季節特性があるが、これを考慮しても順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は反発して4月の年初来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。7月8日の終値は1561円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS78円51銭で算出)は約20倍、時価総額は約359億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る