【銘柄診断】グッドコムアセットは煮詰まり感、21年10月期大幅増収増益予想

銘柄診断

 グッドコムアセット<3475>(東1)は、東京23区中心に投資用新築マンション企画・開発・販売を展開している。投資需要が高水準に推移して21年10月期大幅増収増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。株価は小幅レンジでのモミ合い展開だが煮詰まり感を強めている。好業績を見直して上放れを期待したい。

■東京23区中心に投資用新築マンション企画・開発・販売

 東京23区中心に自社ブランド「GENOVIA」シリーズの投資用新築マンション企画・開発・販売を展開している。入居率の高いエリアにおける豊富な物件ラインナップで、全ての商品を投資物件として販売している。業者販売のホールセールを主力として個人投資家向けリテールセールスも展開し、販路拡大を推進している。

 20年9月には家賃債務保証事業を行うルームバンクインシュアを子会社化した。20年10月には不動産小口販売サイト「Good Com Fund」において第1号ファンドを組成した。21年4月には上場REIT事業の準備を開始した。

■21年10月期大幅増収増益予想

 21年10月期連結業績予想(レンジ予想で4月9日に売上高を下方、利益を上方修正)は、売上高が380億円~418億76百万円(20年10月期比44.4%増~59.1%増)、営業利益が35億円~38億円(同23.7%増~34.3%増)、経常利益が33億円~36億円(同24.8%増~36.1%増)、親会社株主帰属当期純利益が22億51百万円~24億55百万円(同23.2%増~34.4%増)としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比2.5倍の196億69百万円、営業利益が3.3倍の21億67百万円、経常利益が3.5倍の20億29百万円、四半期純利益が3.6倍の13億80百万円だった。販売数は24棟・644戸(前年同期は19棟244戸)だった。販売契約戸数は1028戸で、通期計画1384戸に対する契約進捗率は約74%となった。

 通期は、新型コロナウイルスに伴う営業活動自粛の影響で売上高が従来予想を下回るが、ホールセールで不動産販売会社への卸売を想定していた16棟386戸について、販売先自らが不動産を運用する法人と販売契約を締結したため、卸売に比べて利益率が向上する見込みとなった。通期ベースでも収益拡大基調を期待したい。

 配当予想は20年11月1日付株式2分割換算後で7円増配の41円(期末一括)としている。4期連続増配予想である。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 株価は小幅レンジでのモミ合い展開だが煮詰まり感を強めている。好業績を見直してモミ合い上放れを期待したい。7月8日の終値は1381円、時価総額は約210億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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