ティムコは21年11月期2Q累計赤字縮小、四半期ベースでは2Q黒字転換

(決算速報)
 ティムコ<7501>(JQ)は7月13日の取引時間終了後に21年11月期第2四半期累計業績を発表した。大幅増収で赤字縮小した。四半期ベースでは第2四半期に黒字転換した。3密を避けられる屋外アクティビティとして「釣り」関連市場が拡大した。通期は7月12日に営業・経常利益を上方修正して黒字予想としている。通期ベースでも収益改善基調を期待したい。株価は上方修正も好感して下値を切り上げている。出直りを期待したい。

■21年11月期2Q累計は大幅増収で赤字縮小、2Q黒字転換

 21年11月期第2四半期累計の業績(非連結)は売上高が前年同期比39.9%増の15億03百万円で、営業利益が25百万円の赤字(前年同期は1億06百万円の赤字)、経常利益が17百万円の赤字(同1億04百万円の赤字)、四半期純利益が35百万円の赤字(同1億57百万円の赤字)だった。大幅増収で赤字縮小した。

 フィッシング事業は48.4%増収で113.9%増益だった。3密を避けられる屋外アクティビティとして「釣り」関連市場が拡大し、ルアー用品の新製品の好調なども寄与した。アウトドア事業は35.5%増収だが赤字がやや拡大した。アウトドア人気、直営店の増加、前年の1回目の緊急事態宣言に伴う臨時休業・時短営業の反動増などで大幅増収だが、値引き販売の影響や直営店舗増加に伴う運営経費で利益が伸び悩んだ。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高7億07百万円で営業利益60百万円の赤字、第2四半期は売上高7億96百万円で営業利益35百万円の黒字だった。第2四半期は黒字転換した。

 通期の業績(非連結)予想は7月13日に売上高を1百万円上方修正、営業利益を20百万円上方修正、経常利益を23百万円上方修正し、売上高が20年11月期比16.5%増の31億07百万円、営業利益が26百万円の黒字(20年11月期は1億34百万円の赤字)、経常利益が38百万円の黒字(同1億27百万円の赤字)としている。当期純利益は特別損失10百万円を計上するため据え置いて0百万円(同2億28百万円の赤字)としている。また配当予想は据え置いて20年11月期と同額の5円40銭(期末一括)としている。

 3密を避けたアクティビティとして釣りが注目されたことも追い風としてフィッシング事業の売上高が増加する。また新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言に伴い、販管費に計上を見込んでいた経費の一部(直営店臨時休業等で期間中に発生した店舗スタッフ人件費、その他店舗家賃)を特別損失として計上する。第2四半期に黒字転換しており、通期ベースでも収益改善基調を期待したい。

■株価は下値切り上げ

 株価は上方修正も好感して下値を切り上げている。出直りを期待したい。7月13日の終値は737円、時価総額は約25億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る