【銘柄診断】スノーピークは急反発の動きで上値試す、21年12月期収益拡大基調

銘柄診断

 スノーピーク<7816>(東1)は、アウトドアライフスタイル製品の開発・製造・卸売・小売およびキャンプ場運営を展開している。世界的なアウトドア・キャンプ需要の高まりも背景として21年12月期大幅増収増益予想としている。収益拡大基調だろう。なお市場区分見直しで東京証券取引所からプライム市場の上場維持基準に適合する旨の通知を受領した。株価は急反発の動きとなった。上値を試す展開を期待したい。

■アウトドアライフスタイル製品の製造・販売

 新潟県燕三条発のアウトドアブランドとして、アウトドアライフスタイル製品(キャンプ用品を中心とするアウトドア製品、ガーデンファニチャー等のアーバンアウトドア製品、アパレル製品等)の開発・製造・卸売・小売、およびキャンプ場運営(国内6拠点)などを展開している。アウトドア製品は野外空間の衣食住すべてを自社開発していることが特徴だ。そして海外にも積極展開している。

 21年3月末時点の店舗数は、小売直営が39店舗(うち日本31店舗)、卸売のインストアが73店舗(うち日本73店舗)、ショップインショップが210店舗(うち日本187店舗)、エントリーストアが252店舗(うち日本249店舗)である。

■21年12月期大幅増収増益予想

 21年12月期連結業績予想は、売上高が20年12月期比22.3%増の205億円、営業利益が37.3%増の20億50百万円、経常利益が31.5%増の20億40百万円、親会社株主帰属当期純利益が9.1%増の11億44百万円としている。

 世界的なアウトドア・キャンプ需要の高まりも背景として大幅増収増益予想としている。国内では体験型消費(キャンプ場・イベント等)も強化してロイヤルユーザーの増加に取り組む。海外ではブランド認知度向上などに取り組むとしている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比62.5%増の50億45百万円、営業利益が5億60百万円(前年同期は4百万円)の大幅増収増益となり、通期予想に対する進捗率も売上高が24.6%、営業利益が27.3%と順調だった。

 月次売上状況(前年比)を見ると第2四半期も21年4月が連結合計232.2%(うち日本240.0%)、5月が連結合計214.6%(うち日本221.9%)、6月が連結合計153.7%(うち日本152.5%)と好調に推移している。収益拡大基調だろう。

■株価は急反発の動きで上値試す

 株価は5月の上場来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、調整一巡して直近安値圏から急反発の動きとなった。上値を試す展開を期待したい。7月15日の終値は3930円、時価総額は約749億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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