【どう見るこの株】ランディックスはモミ合い上放れ、22年3月期大幅増収増益予想

 ランディックス<2981>(東マ)は不動産売買の一連のプロセスに係るサービスを一気通貫で提供するsumuzu事業を展開している。22年3月期大幅増収増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は安値圏でのモミ合いから上放れの動きとなった。上げ足を速める可能性がありそうだ。戻りを試す展開を期待したい。

■不動産販売・仲介のsumuzu事業を展開

 不動産売買の一連のプロセスに係るサービスを一気通貫で提供するsumuzu事業(不動産売買仲介・開発分譲、オーダーメイド住宅マッチングサービスなど)を展開している。

 不動産テックを目指し、東京都城南エリアを中心に世帯年収1000万円以上の富裕層顧客をメインターゲットとしていることが特徴だ。20年11月には注文住宅のオンラインプラットフォームsumuzu Matching(ネットコンペによるオーダーメイド住宅マッチング)に、横浜市・川崎市を追加して対象エリアを拡大した。21年3月期末の累計顧客データストック数は20年3月期末比62.7%増の2万869となった。

 21年2月にはリテンション顧客に向けた収益用不動産事業を開始した。21年6月にはプラスαの建売住宅「リラックス&グリーン」を販売開始した。

■22年3月期大幅増収増益予想

 22年3月期の連結業績予想は、売上高が21年3月期比21.8%増の100億円、営業利益が63.6%増の11億円、経常利益が64.3%増の10億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が51.4%増の6億50百万円としている。

 引き続き新型コロナ影響で不透明感が強いが、富裕層顧客を対象とする不動産市場は安定した需要があるため大幅増収増益予想としている。オンラインサービスの拡充や効率的な営業活動などを推進する方針だ。収益拡大を期待したい。

■株価はモミ合い上放れ

 株価は安値圏でのモミ合いから上放れの動きとなった。上げ足を速める可能性がありそうだ。戻りを試す展開を期待したい。7月20日の終値は2120円、時価総額は約60億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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