【チャートでみる株価】フクシマガリレイはGC示現で上昇トレンド転換を示唆し再度6月高値にアタック

■梅雨明け後の1Q決算期待で割安株買いが再燃

 フクシマガリレイ<6420>(東1)は、今年7月16日に関東甲信地方が梅雨明けし、全国的に猛暑日が続いていることから、同社株の猛暑関連人気が高まるとして、今年8月10日に予定している今2022年3月期第1四半期(2021年4月~6月期、1Q)決算の発表を先取りし割安修正期待の押し目買い買いが入った。来年4月から実施される東証の市場再編に向け、同社株が最上位市場の「プライム市場」への上場基準に適合したと一次判定されたことも、側面支援材料視されている。

■スーパー向け冷凍冷蔵ショーケースの好調推移を1Qに再確認

 同社の業績は、前期前半に新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けて流通業界の設備投資が先送り・減少したことで連続減益となった。ところが前期下期から業績が好転したスーパーマーケット業界向けに冷凍冷蔵ショーケースの販売が復調したことから、前期第2四半期累計業績、前期通期業績を相次いで上方修正し、実際に前期通期業績は、期中の上方修正値を上ぶれて着地し連続減益率を縮小させた。

 今2022年3月期業績は、売り上げ869億1600万円(前期比5.4%増)、営業利益91億100万円(同13.0%増)、経常利益95億1000万円(同9.9%増)、純利益64億2300万円(同2.0%増)と増収増益転換を見込んでいる。引き続キスーパーマーケット向けの冷凍冷蔵ショーケースが好調に推移するほか、医療・理化学製品販売セグメントでは、新型コロナウイルス感染症対応でメディカルフリーザーや薬用保冷庫などが続伸することが寄与する。8月10日発表予定の今期1Q決算では、このスーパーマーケット向けの冷凍冷蔵ショーケースや医療・理化学製品の動向が注目され、好調推移を再確認できると期待されている。

■GC示現で上昇トレンド転換を示唆し再度、6月高値にアタック

 株価は、昨年11月の前期第2四半期業績、3月通期業績の上方修正で4830円高値まで買われ、前期第3四半期決算の発表では、上方修正値に変更はないと嫌って3940円安値まで調整した。同安値からは今期業績の増収増益転換予想で再騰し今年6月には昨年11月高値4830円に顔合わせ、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)も示現し、足元では75日移動平均線に下ヒゲを伸ばして下値を確かめ、「プライム市場」適合とともに再動意となっている。PERは14倍台となお割安であり、6月高値にアタックしさらに2018年8月の上場来高値5890円も視野に入ってこよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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