JFEシステムズは22年3月期1Q増収増益と順調
- 2021/7/28 08:50
- 決算発表記事情報
(決算速報)
JFEシステムズ<4832>(東2)は7月27日の取引時間終了後に22年3月期第1四半期連結業績を発表した。製造業向けの需要回復で増収増益だった。そして通期の増収増益予想を据え置いた。通期ベースでも収益拡大を期待したい。株価はモミ合いから上放れの動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。
■22年3月期1Q増収増益と順調、通期増収増益予想据え置き
22年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比4.2%増の119億15百万円で、営業利益が4.8%増の10億42百万円、経常利益が4.8%増の10億55百万円、親会社株主帰属四半期純利益が7.7%増の6億68百万円だった。一般顧客部門の製造業向け事業の需要が回復して増収増益だった。
通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が21年3月期比3.3%増の480億円、営業利益が2.0%増の47億60百万円、経常利益が2.2%増の48億円、親会社株主帰属当期純利益が0.5%増の31億円としている。配当予想は60円(期末一括)である。21年4月1日付株式2分割換算後で21年3月期と同額となる。
鉄鋼および一般顧客の売上が回復して増収増益予想としている。売上高の計画は鉄鋼が16億円増加の210億円、一般顧客が8億円増加の159億円、基盤サービスが横ばいの65億円、子会社が会計基準変更の影響で9億円減少の46億円である。
なお新型コロナウイルス感染再拡大による不透明感を踏まえて、次期中期経営計画の策定を1年先延ばしして23年3月期~25年3月期の計画としている。22年3月期は次期中期経営計画に向けた準備期間と位置付けて、JFEスチール製鉄所システムリフレッシュの遂行、ソリューション事業の拡大、基盤サービス事業の拡大を中心とした主要課題に取り組むとしている。
通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.8%、営業利益21.9%と概ね順調である。通期ベースでも収益拡大を期待したい。
■株価はモミ合い上放れの動き
株価(21年4月1日付で株式2分割)は調整一巡してモミ合いから上放れの動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。7月27日の終値は1790円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS197円39銭で算出)は約9倍、そして時価総額は約281億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)