【銘柄診断】ダブルエーは調整一巡、22年1月期大幅増収増益予想
- 2021/7/28 15:31
- 銘柄診断
ダブルエー<7683>(東マ)は婦人靴の販売をSPA型で展開している。高効率販売を特徴として販路拡大、EC販売強化などの施策を積極推進している。22年1月期は新型コロナ影響を受けるが、積極的な販売施策、子会社化した卑弥呼のブランド再構築効果などで大幅増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は3月の年初来高値圏から反落して水準を切り下げる展開だが、調整一巡して出直りを期待したい。
■婦人靴のSPA、卑弥呼を子会社化して成長加速
婦人靴の販売を国内および海外(香港、マカオ、中国、台湾)で展開している。SPA(製造小売)型で、中国のパートナー工場との連携によって企画~流通~販売のサイクルを高速回転させる高効率販売を特徴としている。20年5月には卑弥呼を子会社化した。商品群・顧客層を拡大して成長を加速させる方針だ。
22年1月期第1四半期末の店舗数は国内159店舗(ダブルエー105店舗、卑弥呼54店舗)、海外22店舗、グループ合計181店舗である。またECサイトは国内15サイト(ダブルエー10サイト、卑弥呼5サイト)、海外2サイト、グループ合計17サイトに展開している。21年6月にはスポーツ系ブランド「ORTR」を初出店した。
新規顧客獲得に向けた販路拡大・ブランド認知度向上戦略として、オリジナルブランド「ORiental TRaffic」の商品を、ストライプインターナショナル運営の「AMERICAN HOLIC」195店舗、キャン運営「Te chichi」134店舗、ライトオン運営「Right-on」176店舗にも展開している。
■22年1月期大幅増収増益予想
22年1月期の連結業績予想は、売上高が21年1月期比31.2%増の171億65百万円、営業利益が3.4倍の10億17百万円、経常利益が3.2倍の10億02百万円、親会社株主帰属当期純利益が2.3倍の5億59百万円としている。
第1四半期は売上高が前年同期比99.7%増の31億20百万円、営業利益が1億49百万円の赤字(前年同期は5億52百万円の赤字)、経常利益が1億35百万円の赤字(同5億57百万円の赤字)だった。新型コロナ影響(緊急事態宣言に伴う店舗臨時休業・時短営業)を受けたが、卑弥呼の連結効果も寄与して大幅増収となり、営業・経常利益は赤字縮小した。
通期ベースでも新型コロナ影響を受けるが、販路拡大・SNS配信強化・EC販売強化など積極的な販売施策、卑弥呼のブランド再構築効果などで大幅増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。
■株価は調整一巡
株価は3月の年初来高値圏から反落して水準を切り下げる展開だが、調整一巡して出直りを期待したい。7月27日の終値は2892円、時価総額は約138億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)