日本エム・ディ・エムは22年3月期1Q大幅増収増益、2Q累計予想を上方修正

(決算速報)
 日本エム・ディ・エム<7600>(東1)は7月30日の取引時間終了後に22年3月期第1四半期連結業績を発表した。新型コロナ影響が和らぎ、症例数が回復基調となって大幅増収増益だった。そして第2四半期累計予想を上方修正した。通期も上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は戻り高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■22年3月期1Q大幅増収増益、通期も上振れの可能性

 22年3月期第1四半期の連結業績は、売上高(収益認識に関する企業会計基準第29号適用後)が前年同期比33.1%増の45億37百万円、営業利益が2.3倍の5億54百万円、経常利益が2.3倍の5億42百万円、親会社株主帰属四半期純利益が2.7倍の3億63百万円だった。

 新型コロナ影響が和らぎ、日本、米国とも症例数が回復基調となって大幅増収増益だった。セグメント別には日本が13.4%増収で76.4%増益、米国が33.9%増収で98.8%増益だった。

 第1四半期が好調に推移したため第2四半期累計予想を上方修正し、売上高が前年同期比16.1%増の90億円、営業利益が15.3%増の9億50百万円、経常利益が14.1%増の9億20百万円、親会社株主帰属四半期純利益が55.8%増の8億20百万円とした。なお特別利益に米国子会社における債務免除益を計上予定である。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が21年3月期比11.7%増の187億円、営業利益が24.5%増の27億円、経常利益が24.7%増の26億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が8.1%増の18億円としている。配当予想は1円増配の12円(期末一括)としている。

 新型コロナウイルスや日本の診療報酬改定などのマイナス影響を想定するが、前期に新型コロナウイルスの大きな影響を受けた米国市場において下期の症例数回復を想定し、通期ベースで2桁増収、2桁営業・経常増益予想としている。第2四半期累計の上方修正を勘案すれば、通期予想も上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は水準を切り上げて戻り高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。7月30日の終値は2416円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS68円22銭で算出)は約35倍、時価総額は約640億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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