生化学工業は台湾で単回投与の関節機能改善剤「雅節一針劑型関節内注射剤」を新発売

 生化学工業<4548>(東1)は、単回投与の関節機能改善剤「雅節一針劑型関節内注射剤」(英語名「HyLink」、「ハイリンク」)について、8月2日、TCM Biotech International Corp.(ティーシーエム バイオテック インターナショナル コーポレーション、本社:台湾 新北市、「TCM社」)を通じて台湾で販売を開始したと発表。

 ハイリンクは、生化学工業独自の架橋技術を用いて創製した架橋ヒアルロン酸ゲルを主成分とした単回投与の関節内注射剤(変形性膝関節症を適応症とする医療機器)。高い粘弾性を持つ架橋ヒアルロン酸ゲルが膝関節腔内に長く残留するため、3mLという少量の投与で長期の症状改善効果が期待される。

 TCM社は、整形外科領域やリハビリテーション領域に強みを持ち、台湾全土に販売網を有する製薬会社。TCM社は、生化学工業の製造する複数回投与の関節機能改善剤「雅節関節内注射剤」(雅節)と「利節肩関節内注射剤」(利節)を独占販売しており、同製品群は台湾のヒアルロン酸製剤市場において大きなシェアを有している。ヒアルロン酸製剤市場は高齢者人口の増加に伴い、市場の拡大が予想されることから、「雅節」と「利節」に加えて新たに「ハイリンク」が加わることで、台湾市場における更なるプレゼンス強化を図っていく。

 生化学工業は、引き続き製造元として学術情報提供等を通じてTCM社の販売促進活動を支援し、両社で患者の方々の生活の質の向上に貢献してまいります。

【用語解説】

・「雅節関節内注射剤」(雅節)=雅節関節内注射剤:変形性膝関節症及び肩腱板不全断裂症を適応症とする医療機器
・「利節肩関節内注射剤」(利節)=利節肩関節内注射剤:肩腱板不全断裂症を適応症とする医療機器

■変形性膝関節症について

 膝関節内の軟骨が摩耗することで、関節組織が変性し炎症や痛みが生じる疾患。軟骨の擦り減りが進むと、骨と骨が直接接触するため、関節を動かしたときに強い痛みが生じる。発症には加齢、肥満、外傷、過度な運動、遺伝的素因などが関連していると言われている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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