名大・シャープ・ポットスチルはモバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」を活用したドライバへの運転支援の実証実験を開始

■ドライバエージェントシステムによる運転行動改善効果を検証

 国立大学法人東海国立大学機構・名古屋大学・未来社会創造機構とシャープ<6753>(東1)、ポットスチルは、シャープのモバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」を活用したドライバエージェントシステムによる運転行動改善効果を検証する実証実験を、2021年8月30日から開始する。(写真=実証実験の様子:イメージ)

 昨今、高齢ドライバによる交通事故が社会問題化し、安全運転を支援するシステム整備が喫緊の課題となっている。名古屋大学未来社会創造機構では、これまでにもドライバエージェントシステムによる運転支援の研究を進めている。本人の想定よりも心身機能が低下していることや危険な運転行動への自己認識を促すこと、運転行動を客観的に評価し結果をフィードバックすること、同乗者の存在により事故率が低下する同乗者効果を利用すること、などの事故低減への効果を実証してきた。

 同実証実験は、これまでの実証で得られた知見をベースに、名古屋大学未来社会創造機構が実験計画を策定。シャープが、ロボホンをドライバエージェントシステムとして活用するためのアプリケーションを開発・配信し、ポットスチルが収集したデータを分析する。」

 公募により選出した50名のロボホンオーナーに普段の運転時に使用いただくことで、全国の公道で実証実験を行う。ロボホンを通じて、注意喚起や運転行動への示唆などの「運転中の支援」に加え、運転後の運転評価などの「振り返り支援」を行うことで、運転者に危険な運転への気付きを与え安全運転を促し、運転者の行動変容効果を検証する。

 また、友人や配偶者よりも擬人化HMI(ヒューマンマシンインタフェース)からの指摘の方が受容されやすいことから、ロボホンを介すことでドライバエージェントシステムによる運転評価やアドバイスの受容性が高まることを確認する。さらに、ロボホンが同乗することで、音声ナビ機能などでは得られない同乗者効果のほか、ロボホンとオーナー間の関係性の強化なども期待される。

 名古屋大学未来社会創造機構、シャープ、ポットスチルは、同実証実験で得られた知見を活かし、より安全な運転を促す「運転支援ソリューション」の開発と実用化に取り組み、社会課題の解決に貢献していくとしている。
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■半導体パッケージの微細化に対応、LDI露光で1.0μm幅パターンを実現  旭化成<3407>(東…
  2. ■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界  亀田製菓<2220>(東証プライム)は5…
  3. ■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成  トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウ…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る