インテリジェントウェイブは22年6月期増収・2桁増益予想

(決算速報)
 インテリジェントウェイブ<4847>(東1)は、8月4日の取引時間終了後に21年6月期の業績を発表した。需要が堅調に推移して増収・増益だった。22年6月期はクラウドサービスの黒字化も寄与して増収・2桁増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は年初来安値圏だが調整一巡感を強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。

■21年6月期増収・増益と順調、22年6月期増収・2桁増益予想

 21年6月期の業績(非連結)は、売上高が20年6月期比2.4%増の111億87百万円で、営業利益が9.1%増の11億30百万円、経常利益が9.0%増の11億71百万円、当期純利益が10.4%増の8億40百万円だった。配当は3円増配の13円(期末一括)とした。

 需要が堅調に推移して増収・増益だった。新型コロナウイルスの影響は軽微で、概ね計画水準で着地した。カテゴリ別売上高は、システム開発が減収だったが、保守、自社製品、クラウドサービス、ハードウェア、他社製品、セキュリティ対策製品が増収だった。利益面は、第1四半期にクラウドサービス事業において一時的な費用の増加があったが、システム開発業務の効率化、情報セキュリティ事業の損益改善などが寄与した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が22億98百万円で営業利益が1億34百万円、第2四半期は売上高が29億49百万円で営業利益が2億71百万円、第3四半期は売上高が28億20百万円で営業利益2億73百万円、第4四半期は売上高31億20百万円で営業利益4億52百万円だった。

 22年6月期の業績(非連結)予想は売上高が21年6月期比7.3%増の120億円、営業利益が16.8%増の13億20百万円、経常利益が16.1%増の13億60百万円、当期純利益が11.8%増の9億40百万円としている。配当予想は1円増配の14円(期末一括)としている。

 需要が堅調に推移し、クラウドサービスの黒字化も寄与して増収・2桁増益予想としている。また中期事業計画を発表し、24年6月期の計画値を売上高150億円、営業利益22億50百万円とした。収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は年初来安値圏だが調整一巡感を強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。8月4日の終値は601円、今期予想PER(会社予想のEPS35円76銭で算出)は約17倍、時価総額は約158億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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