アイフリークモバイルは22年3月期1Q黒字転換

(決算速報)
 アイフリークモバイル<3845>(JQ)は8月13日の取引時間終了後に22年3月期第1四半期連結業績を発表した。大幅増収で各利益は黒字転換した。新型コロナウイルスの影響で非接触の親子向けコンテンツの需要が高まった。またクリエイターの稼働率が大幅に改善した。通期も黒字転換予想としている。収益改善基調を期待したい。株価はモミ合い展開からやや下放れの形となったが、第1四半期黒字転換を評価して出直りを期待したい。

■22年3月期1Q大幅増収で黒字転換、通期も黒字転換予想

 22年3月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比15.1%増の6億58百万円、営業利益が31百万円の黒字(前年同期は1億22百万円の赤字)、経常利益が63百万円の黒字(同1億11百万円の赤字)、親会社株主帰属四半期純利益が62百万円の黒字(同98百万円の赤字)だった。なお営業外収益に雇用調整助成金22百万円を計上した。

 コンテンツ事業は売上高が5.0%増の67百万円で、営業利益が35.9%増の17百万円だった。新型コロナウイルス感染症拡大で、非接触で楽しめるデジタル絵本や知育アプリなど親子向けコンテンツの需要が高まった。コンテンツクリエイターサービス事業は売上高が16.4%増の5億90百万円で、営業利益が73百万円の黒字(同70百万円の赤字)だった。受注が回復傾向となり、クリエイターの稼働率が大幅に改善した。なお6月1日付けで子会社のリアリゼーションを吸収合併し、運営体制や業務の効率化を推進した。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が21年3月期比5.4%減の29億24百万円、営業利益が1億16百万円の黒字(21年3月期は1億51百万円の赤字)、経常利益が1億64百万円の黒字(同13百万円の黒字)、親会社株主帰属当期純利益が1億14百万円の黒字(同73百万円の赤字)としている。

 今期の黒字化達成と次期以降の成長に向けた収益基盤を構築するため、コンテンツ事業では親子向け教育・知育コンテンツの改修と機能拡充、コンテンツクリエイターサービス事業では収益性と成長性の確保に向けた協業先の開拓や新規事業の推進を強化する方針だ。第1四半期の進捗率は売上高が22.5%、営業利益が26.7%と概ね順調だった。通期ベースでも収益改善基調を期待したい。

■株価は出直り期待

 株価はモミ合い展開からやや下放れの形となったが、第1四半期黒字転換を評価して出直りを期待したい。8月13日の終値は148円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS6円52銭で算出)は約23倍、時価総額は約26億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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