■ただ、株式市場では数少ない特需銘柄で値動きも崩れなく投資妙味継続の見方
星医療酸器<7634>(JQS)は8月17日の前場、一時10%安の5260円(580円安)をつけて前引けも5430円(410円安)となり、昨16日の年初来高値6410円から一転、急反落となった。
このところ、政府の新型コロナ自宅療養方針などを受け、酸素吸入器や在宅医療支援システムなどが注目され活況高となってきたが、「東京、自宅療養者急増で『酸素濃縮装置』確保できない事態も」「都から指定されている4つのメーカーすべてが『在庫がない』という答え」(NHKニュースWEB8月16日18時55分)などと伝えられ、「商機を逃す」懸念が広がったと見られている。
ただ、同社株は、新型コロナの影響によって苦境に陥る業界が少なくない中で、数少ない「特需関連株」。ほかの酸素株や医療機器株の中では値動きが軽い印象があり、いわゆるデイトレーダーなどにとっては値幅稼ぎを行いやすい銘柄として注目されているようだ。株価の推移を見るチャート観測では、17日前場も上昇波動を継続しているとされ、このところ東証マザーズ銘柄に崩れ足が指摘される中で、相対的に投資妙味を強めているという。目先は5000円大きく割り込まない限り健全な調整に収まるとの見方が出ている。
同社では、酸素濃縮装置のリモコン機能(流量変更・エラー表示等)、外出用の携帯用酸素ボンベの予約機能などを搭載した在宅医療支援システム「パレッツ」をリニューアルした「パレッツR」のレンタルを行っている。2021年4月23日付で発表している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)