【チャート診断】富士電機は秋までモミ合いの可能性、信用取引買い長が圧迫
- 2015/6/23 12:51
- チャートでみる株価
富士電機<6504>(東1・売買単位1000株)は、2007年高値は620円、リーマンショックの赤字で09年に100円割れの77円まで急落。200~300円のモミ合い経て13年2月に24カ月線抜いて買い転換(転換値265円)、07年高値をほぼ奪回。足元では2月から高値圏でのモミ合い継続だが、26週線乖離縮小で下値はなさそうだ。
1923年、古河電気工業とドイツのシーメンスが設立。頭の「ふ」と「シ」から、富士山をイメージし富士電機とした。創業92年。電気エネルギー、熱エメルギーの技術を追求し火力発電設備・社会インフラ、産業インフラ、パワエレ機器、電子デバイス食品流通を手がけ年商約7800億円、海外約3割。従業員数約2万6000人。発行済株数約7億5000万株の大型株。ROE10%前後で外国人持株比率約3割。地熱・風力・水力発電システム、燃料電池がマーケットで注目されている。
09年に営業・経常・純益で赤字。前期は3年前比較で売上約15%増、営業利益2倍の高成長。年10円配当近かそうだ。
信用取引の貸借倍率が買い長で高値モミ合いが継続の可能性はありそうだ。月足24カ月線の500円割れを待って仕込むのがよさそうだ。とくに、売上げは下期偏重で第2四半期と第3四半期が注目。株価も下期に活躍の習性があり、秋に仕込むのも一法だろう。