トリドールHDが高値に迫る、持ち帰り需要拡大などへの期待が再燃

■大勢で10年がかりの上げ相場が現在も進行中との見方

 トリドールホールディングス(トリドールHD)<3397>(東1)は8月19日、後場もジリ高基調となり、14時にかけては2133円(80円高)まで上げて8月16日につけた2017年以来の高値2147円に迫っている。新型コロナ拡大による持ち帰り需要の拡大への期待が再燃してきたとされ、先の四半期決算発表で業績予想を増額修正した業績動向も再注目されている。

 廉価うどん店「丸亀製麺」などを運営し、8月13日に発表した第1四半期連結決算(2021年4~6月)は各利益とも前年同期比で黒字に転換した。店舗での感染防止策に加え、うどん弁当の販売などテイクアウト策を強化するなどの施策を積極的に実施した。第2四半期の予想営業利益は従来予想の2.3倍に増額し、3月通期の予想営業利益は3.2倍に増額した。

 2014年から2017年まで大きな上昇相場を形成し、3年近い調整を経て再び上昇相場を形成している。大きく見ると、調整が底堅いまま再び上げてきた形になり、大勢では10年がかりの上げ相場が現在も進行中と見ることができるようだ。その場合、高下はあっても3000円をめざす展開が想定できるとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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