【株式市場】日経平均はITバブル時を越え約19年ぶりの高値に進む

株式市場 銘柄

◆日経平均の終値は2万868円03銭(58円61銭高)、TOPIXは1679.89ポイント(3.49ポイント高)、出来高概算(東証1部)は26億2945万株

チャート11 24日後場の東京株式市場は、引き続きギリシャ問題に対する懸念後退などが好感され、日経平均は後場寄り後に一段強含んで143円29銭高(2万952円71銭)まで上げ、2000年につけた「ITバブル相場」の高値2万0833円21銭を更新して1996年12月以来19年ぶりの高値に進んだ。ただ、米通信社の報道として、年金積立金管理運用独立行政法人の株式保有拡大が仕上げに近づいた可能性があると伝えられたため、トヨタ自動車<7203>(東1)が前日比堅調・軟調を繰り返すなどで一進一退に転じた。東証マザーズ指数は年初来の高値を更新し、日経JASDAQ平均は2006年以来の高値に進んだ。

 後場は、真珠のTASAKI<7968>(東1)や米久<2290>(東1)などが一段強い展開になり、米国でのTPP(環太平洋経済連携協定)関連法の成立やインバウンド消費関連株、セキュリティ関連株などが個別に高くなり、同じ関連株でも前場に先行高となった林兼産業<2286>(東1)などはもみ合いに転じた。システム・テクノロジー・アイ<2345>(東2)は後場、主製品がアイフォーンアプリ販売サイトの大手に試験採用との発表などが好感されて急伸。MKシステム<3910>(東マ)は13時の株式分割発表後に急伸。

 本日新規上場の2銘柄のうち、中村超硬<6166>(東証マザーズ)は9時21分に公開価格1700円を上回る1901円で初値がつき、後場2301円まで上げたまま高値引け。また、エコノス<3136>(札幌アンビシャス)は買い気配を上げて13時15分に公開価格600円の約2.2倍の1320円で初値を付け、高値は1338円、終値は1020円。 

 東証1部の出来高概算は26億2945万株(前引けは13億8793万株)、売買代金は2兆8343億円(同1兆3135億円)。1部上場1886銘柄のうち、値上がり銘柄数は1048(同1002)銘柄、値下がり銘柄数は682(同709)銘柄。

 また、東証33業種別指数のうち値上がりした業種は25業種(前引けは27業種)となり、値上がり率上位の業種は海運、証券・商品先物、ガラス・土石、倉庫・運輸、卸売り、非鉄金属、鉄鋼、などとなった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る