キッセイ薬品は新薬候補にかかわる許諾と一時金、マイルストン収入が注目され戻り高値に進む

■子宮筋腫などの各症状改善が期待される薬剤

 キッセイ薬品工業<4547>(東1)は9月3日、続伸基調となり、取引開始後は2471円(20円高)まで上げて戻り高値を更新している。2日の夕方、同社創製の新薬候補「リンザゴリクス」について、中国における開発及び販売権を同国企業のバイオジェニュイン社に許諾し一時金とマイルストン収入が発生すると発表し注目されている。年初来の高値は2790円(3月22日)。

 発表によると、「リンザゴリクス」は、経口投与が可能で、子宮筋腫や子宮内膜症の各症状を改善することが期待される薬剤。現在、キッセイ薬品が日本国内で開発を進めているほか、欧米においては、技術導出先のオブシーバ社により、子宮筋腫及び子宮内膜症での開発が進められており、2020年11月には、子宮筋腫に基づく過多月経の改善を適応症として欧州医薬品庁(EMA)に販売承認申請が行われた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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