【注目銘柄】オプティマスグループは最高純益更新の上方修正と倍増の増配をテコに買い増勢

注目銘柄

■上場来高値3100円が最終的な上値目標

 オプティマスグループ<9268>(東2)は、8日に2340円まで上げて4営業日続伸し、今年8月18日につけた年初来高値2925円を視界に捉えた。今年8月13日に発表した今2022年3月期業績の上方修正で、純利益が、2019年3月期の過去最高(15億7300万円)を3期ぶりに更新することを手掛かりに超割安株買いが増勢となている。また今期配当も、年間100円(前期実績50円)と倍増を予定し、配当利回りが東証第2部ランキングで上位にランクインしていることも買い手掛かりとなっている。

■NZのコロナ禍早期収束で中古車輸出が伸びシェアも拡大

 同社は、前2021年3月期業績を4回も上方修正したが、今2022年3月期業績は、第1四半期(2021年4月~6月期、1Q)決算発表時に早くも上方修正した。同社主力のニュージーランド(NZ)向けの中古車輸出事業で、ニュージーランドそのものの新型コロナウイルス感染症の感染拡大が、ロックダウン(都市封鎖)の徹底などで世界的にも早期に抑制され、経済活動の正常化とともに移動手段として中古車市場の需要が拡大、同市場でのシェアが拡大していることも寄与した。

 今3月期通期業績は、期初予想より売り上げを124億円、営業利益を14億8400万円、経常利益を14億6100万円、純利益を11億2100万円それぞれ引き上げ売り上げ386億円(前期比54.9%増)、営業利益24億5000万円(同2.83倍)、経常利益24億円(同90.0%増)、純利益20億5000万円(同2.25倍)と大きく伸び、純利益は、期初予想の前期比3.4%減の減益転換予想からV字回復を鮮明化させ、3期ぶりに過去最高を更新する。年間配当は、期初の45円の減配予想を100円と前期の倍増とし、このうち中間配当を45円、期末配当を55円と予定している。

■PER4倍、配当利回り4.3%の修正でIPO時の最高値を遠望

 株価は、前期業績の4回の上方修正に反応してストップ高する場面もあったが、1000円~1200円台のゾーンの動きにとどまり、このゾーン上限から今期業績の上方修正、今期配当の増配で2日連続のストップ高を演じ、制限値幅の拡大とともに年初来高値2925円まで短期倍化した。足元ではこの大化け幅の半値戻し水準で下値を確かめて出直ってきた。PERは、4倍台と超割安で、配当利回りは、4.37%と東証2部配当利回り率ランキングの第15位にランクインする。中間配当の権利取りのインカム・ゲインと超割安修正のキャピタル・ゲインへの期待を高め、年初来高値を奪回して弾みをつけ2017年の新規株式公開(IPO)時の上場来高値3100円が最終的な上値目標となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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