川崎近海汽船がバイオマス燃料100%の「長府バイオマス発電所」に参画

電力株 送電線

■発電所向け燃料輸送を受託、再生可能エネルギー産業の発展に寄与

 川崎近海汽船<9179>(東2)は、このほど、山口県下関市における「長府バイオマス発電所」(山口県下関市)へ参画することを決定した。本発電所向け燃料輸送を受託。再生可能エネルギー産業の発展に寄与することを目指す。

 「長府バイオマス発電所」は、JAPEX(石油資源開発)<1662>(東1)と山口大学発のシンクタンク&コンサルティング会社である(株)MOT総合研究所(MOT総研)が検討を進めてきたもので、東京エネシス<1945>(東1)、長府製作所<5946>(東1)、並びに川崎近海汽船の計5社による参画が決定した。本年9月末を目途とするプロジェクトファイナンス契約の締結完了の見通しを踏まえ、事業主体である「長府バイオパワー合同会社」(CBP)は、「長府バイオマス発電所」の建設を決定した。本発電所の着工は2022年6月、営業運転開始は25年1月の予定とした。

 川崎近海汽船は、本発電所向け燃料輸送を受託し、安定輸送に努める。また、社会のカーボンニュートラル化に向けた貢献を目指す中で、再生可能エネルギー産業を重要な事業分野の一つに位置付け、2016年9月に「バイオマス関連輸送ワーキンググループ」を発足し、本年6月に営業開始した洋上風力発電向け作業船事業会社の設立に続き、本発電所へ参画することにより、再生可能エネルギー産業の発展に寄与することを目指す。

【「長府バイオマス発電所」の概要】
<建設予定地>山口県下関市長府扇町3-4
<用地面積>6万2800平方メートル
<発電方式>汽力(出力規模:7万4950kW)
<燃料>木質ペレット100%
<電力販売先>中国電力(20年間固定売電単価21円/kWh)
<事業主体>長府バイオパワー合同会社
<アセット管理者>株式会社ジャペックスグリーンエナジー(JAPEX100%出資子会社)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る