ベステラは風力発電設備を安全に解体するための新たな解体工法を開発

 ベステラ<1433>(東1)は、「壊すことを、美しく。」をモットーに、電力、製鉄などの大規模プラント設備の解体工事を主たる事業としている。また、持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けて、独自のESG経営(社会的サステナビリティへの貢献、利益ある成長の両立)の推進を経営目標にしている。

 再生可能エネルギーが注目され、風力発電設備の建て替え需要が増す中、同社は風力発電設備を安全に解体するための、「マトリョーシカ式工法」・「タワークレーン工法」・「転倒工法」を新たに開発した。

【マトリョーシカ式工法】

・ジャッキを使用し、何回かに分け設備上部を設備下部に

 収納していくことで安全かつコンパクトな解体が可能。また足場を設置しないことで、強風の影響を受けにくく大型の重機が不要となり、工期を導守に繋がる。

【タワークレーン工法】

・設備内部にクレーンを設置し、仮設の作業ステージを設けることで、設備内部での作業を実現。足場を設置しないことで高所作業の大幅な削減につながり、安全性を確保できるだけでなく、作業ステージの設置により解体作業の簡略化が可能となる。

【転倒工法】

・基礎部分の一部を転倒方向にあわせて撤去し、残りの基礎部分の一部を残して上下に分割するように水平に切断。切断部分から油圧ジャッキを入れ、ジャッキアップを繰り返すことで転倒させる。転倒軸を明確に作ることで転倒方向の正確なコントロールに繋がり、安全性確保が可能となる。

■工事実績

・2021年に秋田県で行われた風力発電設備の解体工事において、今回開発した転倒工法を採用した。
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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