ネオジャパンは22年1月期2Q累計大幅増益、通期予想据え置きだが上振れ濃厚

(決算速報)
 ネオジャパン<3921>(東1)は9月14日の取引時間終了後に22年1月期第2四半期累計連結業績を発表した。クラウドサービスが好調に推移して増収・大幅増益だった。通期予想を据え置いたが上振れが濃厚だろう。DX化の流れも背景として収益拡大基調を期待したい。なお取締役会においてプライム市場の選択・申請を決議したことも発表している。株価は調整一巡して切り返しの動きを強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。

■22年1月期2Q累計大幅増益で高進捗率、通期は上振れ濃厚

 22年1月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比8.4%増の28億42百万円、営業利益が12.6%増の6億41百万円、経常利益が23.5%増の7億23百万円、親会社株主帰属四半期純利益が24.1%増の4億17百万円だった。増収効果で販管費増加などを吸収して大幅増益だった。なお営業外収益に保険解約返戻金60百万円を計上している。

 主力のソフトウェア事業は、売上高が9.4%増の18億60百万円、営業利益が30.0%増の6億14百万円だった。クラウドサービスが14.4%増収(うち主力のグループウェアdesknet‘s NEOクラウドは19.2%増収)と好調に推移して牽引した。プロダクトは2.5%増収だった。クラウドサービスへの移行で縮小傾向を見込んでいるが、想定よりも堅調に推移した。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高13億62百万円で営業利益2億75百万円、第2四半期は売上高14億80百万円で営業利益3億66百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が21年1月期比7.4%増の57億17百万円、営業利益が3.0%増の9億48百万円、経常利益が3.3%増の9億80百万円、親会社株主帰属当期純利益が0.3%増の6億79百万円としている。配当予想は1円増配の12円(期末一括)である。

 売上面は、主力のクラウドサービス(15%程度の増収計画)が引き続き好調に推移するが、クラウドサービスへの移行でスモールライセンスの減少を見込んでいる。利益面は人件費や研究開発費の増加に加えて、海外事業展開本格化に伴う販管費の増加を見込んでいるため、小幅増益予想としている。

 ただし第2四半期累計の進捗率は売上高が49.7%、営業利益が67.6%、経常利益が73.8%、当期純利益が72.6%と高水準である。通期予想は上振れが濃厚だろう。DX化の流れも背景として収益拡大基調を期待したい。

■株価は切り返しの動き

 株価は調整一巡して切り返しの動きを強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。9月14日の終値は1628円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS45円62銭で算出)は約36倍、時価総額は約243億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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