【編集長の視点】日本スキーは3Q好決算見直しにインバウンド関連人気再燃がオンして急反発

編集長の視点

日本スキー場開発<6040>(東マ)は、105円高の4970円と変わらずを挟んで9営業日ぶりに急反発して始まっている。今年5月28日に発表した今7月期第3四半期(3Q)の高利益進捗率業績を見直し直近IPO(新規株式公開)株買いが増勢となっており、インバウンド(訪日外国人観光客)関連株人気も高めている。きょう26日にJ.フロント リテイリング<3086>(東1)が、インバウンド需要による好決算を発表して株価が急反発し上場来高値を更新していることも、日本スキーの好ポジション見直しを支援している。

■3Q利益はすでに7月通期業績を3億円強オーバー

今期3Q決算は、今年4月22日のIPO後の初決算となり前年同期との比較はないが、売り上げ54億4200万円、営業利益12億7900万円、経常利益12億3500万円、純利益8億3300万円となった。売り上げは、IPO時予想の7月通期業績に対して95%の高進捗率となり、営業利益は、すでに3億7900万円、経常利益は3億8500万円、純利益は1億5300万円それぞれ上回った。同社は、長野県、群馬県、岐阜県に7カ所のスキー場を運営し、10店舗のスキーレンタルショップを展開しており、日本特有のパウダースキーと美しい自然景観を求めて国内外からスキー客が来場、来場者総数が、153万2000人に達し、販売単価も改善したことが高利益率業績につながった。

7月通期業績は、IPO時予想を据え置き売り上げ57億5000万円(前期比17.1%増)、営業利益9億円(同24.2%増)、経常利益8億5000万円(同13.2%増)、純利益6億8000万円(同30.6%増)としているが、7月期期末に向け業績上ぶれ期待も高まっている。

■直近IPO株人気とのダブル効果で最高値奪回に再発進

株価は、今年4月に公開価格3570円でIPOされ初値3925円に対して即ストップ高して6540円高値まで買い進まれ、いったん4750円と調整したあと、3Q好決算が株主優待制度の導入とともに発表されたことで再度ストップ高、上場来高値7030円と急伸した。足元は、25日移動平均線水準での中段固めを続けてきたが、直近IPO株・インバウンド関連株人気のダブル効果で再騰が見込まれる。最高値奪回も現実味を増そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る