ジーニーがCookieレス時代に対応可能なターゲティング広告代替技術を検証

■プライバシーに配慮しながらリーチしたいターゲット層への広告配信が可能に

 ジーニー<6562>(東マ)は9月16日の正午前、Cookie(クッキー)規制への対策として、DMP専業最大手のデータマーケティングカンパニー、インティメート・マージャー<7072>(東マ)が提供するソリューション「IM Universal Identifier(以下IM-UID)」での広告配信検証を開始すると発表した。

■インティメート・マージャーの共通IDソリューションと連携、Cookieに依存せず

 インティメート・マージャーの「IM-UID」は、3rd Party Cookieを利用せず、異なるドメイン間で3rd Party Dataの活用が可能な共通IDソリューション、3rd Party Cookieに代わるIDソリューションとして、アルゴリズムを活用し、同一のブラウザ、同一の端末で発行された可能性が高い1st party Cookieを類推・クラスタリングしてインターネットID(識別子)を付与することで、異なるドメイン間で3rd Party Dataを連携する。Cookieレス時代に対応可能なターゲティング広告代替技術。

 昨今、Webユーザーのプライバシー保護の高まりとともに、欧州では「GDPR(EU一般データ保護規則)」や「CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)」などによるデータ収集・活用の規制強化が行われている。また、AppleのブラウザであるSafariは2020年3月にITP(Intelligent Tracking Prevention)のアップデートにより3rd Party Cookieがブロックされ、GoogleはChromeでの3rt PartyCookieサポート終了を2023年に延長することを発表した。

 インターネット広告における広告配信や効果計測において、これまで深く活用されてきた3rd Party Cookieは、今後は活用が困難となるため対処が必要とされている。ジーニーの主力製品である「GENIEE DSP」と「GENIEE SSP」はIMと連携し、IDソリューション「IM-UID」での広告配信検証を行うことで、3rd Party Cookieに依存しない共通IDを活用することができ、ユーザープライバシーに配慮しながら、リーチしたいターゲット層への広告配信が可能となる。

 ジーニーでは、今後も、この新時代に対応すべく各種対策を取り揃え、代理店、媒体社双方にとってより信頼性の高い広告取引が可能になるように、一層の事業拡大を目指す方針だ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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