【チャート診断】三菱重工業は優良株中で07年高値未更新、上昇基調続く
写真=Mitsubishi Aircraft Corporationのサイトから
三菱重工業<7011>(東1・売買単位1000株)は、月足でみれば、2007年に高値905円から多くの銘柄が08~09年に底入れしたのに対し遅れて、2011年に255円で底入れした。2013年5月に765円まで戻したあとモミ合い、今年5月に上放れ800円に乗せている。26日の761円は2007年高値に対し約8号目水準にある。全般相場に対し遅効性があり、これからも上昇基調は続くものとみられる。
明治17年(1884年)、三菱創業者岩崎弥太郎が政府から工部省長崎造船局を借り受け長崎造船所と命名し造船業を始めた。造船、航空・宇宙、発電設備、プラント・産業機械など最大の総合重機メーカー。小型旅客機「MRJ」開発、火力発電では日立政策と事業統合。発行株数約34億株の超大型株、年商約4兆円、従業員約8万名。ROE7%前後、外国人持株比率約3割。テーマ性豊富。
リーマンショックでの赤字なかったが、EPSは4円まで低下した。前期は3年前比較で売上約4割増、営業利益約2.6倍。好事業環境。
優良株の中で07年高値未更新で出遅れ買い強まる。「MRJ」が材料となるだろう。足元での過熱感はないが、07年高値を更新したところで調整入りの可能性。押し目買って、吹き値売り狙いがよさそうだ。