【株式市場】日経平均は前引けまで上げ幅500円台を保ち大幅高、NY株急伸など好感

東京証券取引所

◆日経平均は3万200円89銭(561円49銭高)、TOPIXは2084.78ポイント(41.23ポイント高)、出来高概算(東証1部)は増加し7億2675万株

 9月24日(金)前場の東京株式市場は、NY株が2日間でダウ合計845ドル高と急激に回復し、中国の不動産大手・恒大集団のデフォルト懸念もひとまず後退とされたため、株価指数の先物が先行高急伸となり、日経平均は502円高で始まった後も前引けまで上げ幅500円台で推移した。米・中の景気回復期待から海運、鉄鋼株が再び活況高となり、日本郵船<9101>(東1)などの海運大手3銘柄は数日ぶりに上場来の高値を更新。ソニーG<6758>(東1)は実質2000年以来の高値に進んだ。

 株価指数連動型で買う動きが再燃したとされ、銀行株も上げて三菱UFJ・FG<8306>(東1)は年初来の高値を更新。旭ダイヤ<6140>(東1)は業績・配当予想の引き上げに続き証券会社の投資判断も好感され一段高。Jトラスト<8508>(東2)は東南アジア事業好調の観測に中国・恒大集団の債務危機後退が好感され年初来の高値。ハイアス・アンド・カンパニー<6192>(東マ)は6月大株主になったくふうカンパニー<4399>(東マ)の10月持株会社化に絡む保有株調整とされストップ高。Mipox<5381>(JQS)は究極の次世代パワー半導体材料の加工技術開発などへの評価再燃とされ急伸。

 新規上場となったレナサイエンス<4889>(東マ)は買い気配で始まり、取引開始から1時間半に迫る午前10時25分に976円(公開価格670円の46%高)で初値をつけた。その後1015円(同51%高)まで上げ、前引けは849円。

 東証1部の出来高概算は増勢となり7億2675万株、売買代金は1兆7799億円。1部上場2188銘柄のうち、値上がり銘柄数は2064銘柄、値下がり銘柄数は90銘柄。

 また、東証33業種別指数は全33業種が値上がりし、海運、鉱業、鉄鋼、保険、銀行、精密機器、輸送用機器、倉庫運輸、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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