【どう見るこの株】アミファはモミ合い上放れの動き、22年9月期収益拡大期待

どう見るこの株

 アミファ<7800>(JQ)はライフスタイル雑貨の企画・製造仕入・卸販売を100円ショップ向け中心に展開している。21年9月期は新型コロナ影響や成長に向けた先行投資などで減益予想だが、22年9月期は新型コロナ影響が和らいで収益拡大を期待したい。なお新市場区分についてはスタンダード市場の選択申請を決議している。株価は長期のモミ合い展開だが、徐々に水準を切り上げて上放れの動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。

■ライフスタイル雑貨の企画・製造仕入・卸販売

 ギフトラッピング、デザイン文具、キッチン・テーブルウェア、フラワー関連商品など、ライフスタイル雑貨の企画・製造仕入・卸販売を展開している。セリア、ダイソー、キャンドゥ、ワッツなど国内の大手100円ショップ向けを主力としている。

 なおハロウィン、クリスマス、バレンタインデーなどのイベント関連で、収益は上期(10月~3月)の構成比が高くなる季節特性がある。成長に向けた重点戦略として、新型コロナ影響で人が集まるイベント需要の減退を想定し、新生活様式に則した商品群や、100円よりも高額なプチプライス商品の構成を高める方針だ。

■21年9月期減益予想、22年9月期の収益拡大期待

 21年9月期業績(非連結)予想は、売上高が20年9月期比4.5%増の50億円、営業利益が8.7%減の2億40百万円、経常利益が8.0%減の2億45百万円、当期純利益が13.3%減の1億50百万円としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比2.1%減の36億56百万円、営業利益が0.6%減の2億63百万円だった。第1四半期はクリスマスを中心にラッピング関連商品が好調だったが、第2四半期以降に新型コロナ影響でバレンタイン関連商品などの販売が減少し、第3四半期累計では減収だった。ただし原価率改善効果で営業利益はほぼ前年同期並みとなった。

 21年9月期は新型コロナ影響や成長に向けた先行投資などで減益予想だが、22年9月期は新型コロナ影響が和らいで収益拡大を期待したい。

■株価はモミ合い上放れの動き

 なお新市場区分については、8月13日開催の取締役会においてスタンダード市場の選択申請を決議している。

 株価は長期のモミ合い展開だが、徐々に水準を切り上げて上放れの動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。9月28日は年初来高値の一時759円まで上げ、時価総額は約24億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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