【どう見るこの株】アルテリア・ネットワークスは調整一巡、22年3月期増収増益予想

どう見るこの株

 アルテリア・ネットワークス<4423>(東1)は、通信・インターネットサービスを法人向けおよびマンション向けに展開している。22年3月期は主要サービスが順調に伸長して増収増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。株価は7月の年初来高値圏から反落して上値を切り下げる形だが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■通信・インターネットサービスを展開

 丸紅<8002>系で、自社保有の光ファイバ網を活用した各種通信・インターネットサービスを、法人向けおよびマンション向けに展開している。マンション向けの一括提供型インターネット接続サービスは首位である。マンション居住者向けビジネス(D2C)では、SD-WAN技術を用いた新サービスConnectix(コネクティクス)も開始した。

 中期経営計画では26年3月期に売上高800億円以上(M&Aを含めて1000億円)、営業利益150億円以上、時価総額2000億円以上を目指している。成長戦略として、マンションインターネットを基盤としたDX事業立ち上げ、その他基盤事業の成長加速、M&Aによる新規サービス拡充、ネットワーク資産の最適・最新化などを推進する。

■22年3月期増収増益予想

 22年3月期連結業績(IFRS)予想は、売上高が21年3月期比2.2%増の545億19百万円、営業利益が4.9%増の93億円、親会社所有者帰属当期利益が4.8%増の58億円としている。主要サービスが伸長して増収増益予想としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比1.8%増の130億71百万円で、営業利益が17.9%増の25億06百万円、親会社株主帰属四半期純利益が16.5%増の15億62百万円だった。新型コロナ影響が和らいだことも寄与して、主力サービスが順調に伸長した。

 第1四半期の進捗率は売上高が24.0%、営業利益が26.9%と概ね順調だった。通期ベースでも収益拡大基調を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は7月の年初来高値圏から反落して上値を切り下げる形だが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。9月29日の終値は1676円、時価総額は約838億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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