【株式市場】日経平均は大幅安で7日続落だが後場は底堅い、資源株が高く海運株など久々反発

東京証券取引所

◆日経平均は2万7822円12銭(622円77銭安)、TOPIXは1947.75ポイント(26.17ポイント安)、出来高概算(東証1部)は後場伸びず15億1132万株

 10月5日(火曜)後場の東京株式市場は、前引けにかけて下げ幅を縮めていた日本郵船<9101>(東1)などの海運大手3銘柄が後場寄り直後に小高い水準まで浮上し、新日鐵住金<5401>(東1)も前日比変わらずまで浮揚。9月上中旬までの相場けん引役が出直ったため、全体の雰囲気が明るくなった。三井住友FG<8316>(東1)などの大手銀行株も再び堅調になり、上げ相場の頃の買い主体がカムバックの見方。日経平均は前引け値を150円近く上回って始まり、上下に各100円前後の幅で高下。前場の安値は割り込むことなく底堅く推移した。大引けは7日続落、2万8000円割れは8月31日以来になった。

 後場は、引き続きINPEX<1605>(東1)などの資源株が高いほか、東京エレク<8035>(東1)が大きく持ち直し、米株価指数先物が夜間取引で上げていることなどが言われ、ソニーG<6758>(東1)も水準を一段戻して推移。アジュバンHD<4929>(東1)は東証新市場区分への移行に向け流通株式時価総額と売買代金の基準充足をめざす期待などで一段ジリ高。マルゼン<5982>(東2)は厨房機器にとっても「宣言」解除が追い風とされ連日出直り継続。上場5日目のプロジェクトカンパニー<9246>(東マ)は最高値を更新。イメージワン<2667>(JQS)は東京電力の公募に向けた原発処理水のトリチウム分離技術の実用化などが材料視され一段と強含んで推移。

 東証1部の出来高概算は15億1132万株(前引けは7億8253万株)、売買代金は3兆6153億円(前引けは1兆8412億円)。1部上場2183銘柄のうち、値上がり銘柄数は288(前引けは224)銘柄、値下がり銘柄数は1843(同1914)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした指数は7業種(前引けは3業種)にとどまり、鉱業、石油石炭、非鉄金属、銀行、電力ガス、保険、卸売り、が上げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る