リンテックは皮膚に貼ることでバラの香り成分を体内に吸収し、汗腺から放出させるシートを開発
- 2015/6/29 14:36
- IR企業情報
■体臭や尿臭などのにおい改善ニーズが高い介護現場などでの採用を目指す
リンテック<7966>(東1)は26日、皮膚に貼ることでバラの香り成分を体内に吸収し、汗腺から放出させるシート「ローズフィット(R)パッチ」を開発したことを発表した。
ほのかなバラの香りが体の周囲を包み込む、貼るタイプのエチケットケア製品。体臭や尿臭などのにおい改善ニーズが高い介護現場などでの採用を目指し、開発された。三笠製薬が販売を行っている。
介護現場では、いわゆる”介護臭”が課題となっている。三笠製薬が医療・介護従事者に調査したところ、8割以上の人が被介護者や居住空間のにおいの改善を望んでおり、そのうちの半数近くが体臭と尿臭に悩まされていることが分かった。
においが改善されれば介護者、被介護者ともに精神的負担が減り、特に被介護者にとっては、食事、排せつ、整容、移動、入浴などの日常生活動作(Activities of Daily Living:ADL)が活発になることも期待される。高齢化が急速に進み、介護が日本の社会的課題となる中、こうした要望に応えようと今回の開発となった。
今後、介護現場等での普及が予想される。