【銘柄フラッシュ】日経平均1年5カ月ぶり大幅安だがFRSやアトラなど急伸

銘柄

 29日は、日経平均がほぼ1年5カ月ぶりの大きな下げ幅となり、ギリシャに対するEUの金融支援の延長停止や同国の国民投票に向けた不透明感、上海株式の大幅続落などから後場一時612円99銭安(2万93円16銭)まで下げ、2014年2月4日の610円安以来の大きな下げ幅となった。中で、東証1部の出来高は増加して25億株台になり、底打ち感が出始める雰囲気をうかがわせた。

 このため、海外情勢の影響が相対的に低い銘柄や材料株の売買が活発化し、秀英予備校<4678>(東1)は引き続き業界再編の思惑などが根強いようで19.2%高となり東証1部の値上がり率トップ。クスリのアオキ<3398>(東1)は前週発表した5月決算が好感されて2ヵ月半ぶりに上場来の高値を更新し、大引けも10.2%高。消防車などのモリタホールディングス<6455>(東1)は自社株買いが好感されて4.1%高となり急反発。

 整体マッサージ院などのアトラ<6029>(東マ)は6月第2四半期好調の期待などから2日ぶりに上場来高値を更新し大引けは3.8%高。トランスジェニック<2342>(東マ)は経産相のプロジェクト参画などが材料視されて12.5%高と連日急伸し、エンバイオ・ホールディングス<6092>(東マ)は放射性汚染土の仮置き場の経年劣化などが材料視されて連日高値を更新し大引けは6.6%高。フォーバル・リアルストレート(FRS)<9423>(JQS)は債務超過の解消などの発表が好感されて28.3%高と急伸。

 本日上場となったナガオカ<6239>(JQS)は石油プラント関連装置や水処理関連装置などを手がけ、買い気配でスタート。10時16分に公開価格1600円に対し2250円で初値がつき、高値は前場の2268円、安値は後場の1950円となり、終値も1950円だった。

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