ティムコは21年11月期3Q累計赤字縮小、通期黒字予想

(決算速報)
 ティムコ<7501>(JQ)は10月13日の取引時間終了後に21年11月期第3四半期累計業績を発表した。大幅増収で赤字縮小した。屋外アクティビティとして釣り関連市場が拡大している。通期予想(7月13日に上方修正)は据え置いて黒字予想としている。通期ベースでも収益改善基調を期待したい。株価は年初来高値圏だ。上値を試す展開を期待したい。

■21年11月期3Q累計は大幅増収で赤字縮小、通期黒字予想据え置き

 21年11月期第3四半期累計の業績(非連結)は売上高が前年同期比18.6%増の21億76百万円で、営業利益が44百万円の赤字(前年同期は1億28百万円の赤字)、経常利益が33百万円の赤字(同1億23百万円の赤字)、四半期純利益が51百万円の赤字(同1億64百万円の赤字)だった。なお特別損失に新型コロナウイルス感染症拡大に伴う臨時休業等損失11百万円を計上した。

 大幅増収で赤字縮小した。フィッシング事業は売上高が23.4%増の8億73百万円で営業利益が33.9%増の1億53百万円だった。3密を避けられる屋外アクティビティとして釣り関連市場が拡大し、ルアー用品の新製品投入やフライ用品のプロモーション効果なども寄与した。アウトドア事業は売上高が15.8%増の12億82百万円で営業利益が69百万円の赤字(前年同期は68百万円赤字)だった。釣り関連商品の好調や直営店の増加などで増収だが、7月以降の緊急事態宣言等の影響で百貨店やショッピングセンターへの集客が伸び悩み、集客低迷を補うための値引き販売の実施や直営店舗増加に伴う運営経費で利益が伸び悩んだ。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高7億07百万円で営業利益60百万円の赤字、第2四半期は売上高7億96百万円で営業利益35百万円の黒字、第3四半期は売上高6億73百万円で営業利益19百万円の赤字だった。

 通期業績(非連結)予想(7月13日に売上高、営業利益、経常利益を上方修正)は据え置いて、売上高が20年11月期比16.5%増の31億07百万円、営業利益が26百万円の黒字(20年11月期は1億34百万円の赤字)、経常利益が38百万円の黒字(同1億27百万円の赤字)、当期純利益が0百万円(同2億28百万円の赤字)としている。配当予想は20年11月期と同額の5円40銭(期末一括)としている。

 3密を避けたアクティビティとして釣りが注目されたことも追い風としてフィッシング事業の売上高が増加する見込みだ。通期ベースでも収益改善基調を期待したい。

■株価は年初来高値圏

 株価は急伸して年初来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。10月13日の終値は941円、時価総額は約31億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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