塩野義製薬の新型コロナワクチンが国内第2/3相の臨床試験を20日開始
- 2021/10/21 13:05
- 材料でみる株価
■1/2相臨床試験で良好な中和抗体価の上昇を確認し2/3相に移行
塩野義製薬<4507>(東1)は10月21日午前11時30分、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する予防ワクチン(開発番号:S-268019)について、国内第2/3相臨床試験を10月20日に開始したと発表。株価は前引け間際に7441円(177円安)まで軟化していたが、後場は取引開始後に7490円(129円安)へと急速に戻している。
発表によると、本ワクチンは、アジュバント(免疫を活性化させ、ワクチンの効果を補強する物質)を変更した新製剤として、2021年8月より国内第1/2相臨床試験が開始された。本試験では、日本人成人60例を対象に、忍容性、安全性および免疫原性の評価が行われており、これまでに本ワクチンの忍容性を確認するとともに、安全性についても大きな問題は見られていない。
さらに、良好な中和抗体価の上昇を確認したことから、このたび、国内における第2/3相臨床試験に移行した。本試験の実施と並行して、国内外での複数の臨床試験の実施に向けた準備を進める。
同社では、このワクチン開発と並行して経口(飲み薬)タイプの新型コロナ感染症治療薬の開発も行っている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)