エイトレッドは22年3月期2Q累計大幅増収増益、通期上振れの可能性

(決算速報)
エイトレッド<3969>(東1)は10月21日の取引時間終了後に22年3月期第2四半期累計の業績(非連結)を発表した。導入企業数の増加やストック売上の拡大などで大幅増収増益だった。通期予想を据え置いたが上振れの可能性が高く、DXの流れも背景として収益拡大基調だろう。株価はボックス展開だが、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■22年3月期2Q累計大幅増収増益、通期上振れの可能性で収益拡大基調

22年3月期第2四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比17.7%増の10億29百万円となり、営業利益が41.6%増の4億68百万円、経常利益が38.7%増の4億68百万円、四半期純利益が39.4%増の3億14百万円だった。導入企業数の増加やストック売上の拡大などで大幅増収増益だった。

製品別売上高は、2本柱の大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが20.0%増の4億76百万円、クラウドサービスのX-point Cloudが27.1%増の3億55百万円と、いずれも大幅伸長した。パッケージ型のX-pointは0.1%減の1億97百万円だった。クラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポートを終了するため新規ライセンス販売が減少しているが、追加ライセンス増加などで横ばいだった。

なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高4億89百万円で営業利益2億04百万円、第2四半期は売上高5億40百万円で営業利益2億64百万円だった。

22年3月期業績(非連結)予想は据え置いて、売上高が20年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)である。

製品別売上高計画は、X-pointがクラウドサービスへの移行で26.8%減の3億15百万円だが、2本柱のAgileWorksが17.6%増の10億50百万円、X-point Cloudが22.3%増の7億35百万円と大幅に伸長する見込みだ。X-point Cloudは21年4月のメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。

なおX-pointは、クラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売終了、25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。AgileWorksへのアップセル、またはX-point Cloudへの移行を促進する。

第2四半期累計の進捗率は売上高が49.0%、営業利益が53.2%、経常利益が53.2%、純利益が51.6%と順調である。ストック売上の拡大で通期予想は上振れの可能性が高く、DXの流れも背景として収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

株価はボックス展開だが徐々に下値を切り上げている。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。10月21日の終値は2458円、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約30倍、時価総額は約184億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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