建設技術研究所は上値試す、21年12月期通期連結業績予想を上方修正

(業績予想修正速報)
 建設技術研究所<9621>(東1)は、10月28日の取引時間終了後に21年12月期通期連結業績予想の上方修正を発表した。従来の小幅減益予想から一転して大幅増益予想とした。受注が好調に推移し、業務単価上昇や業務効率化なども寄与する見込みだ。防災・減災対策やインフラ老朽化対策など国土強靭化関連で事業環境が良好であり、収益拡大基調を期待したい。株価は高値圏だ。上方修正を評価して上値を試す展開を期待したい。

■21年12月期通期連結業績予想を上方修正

 21年12月期通期の連結業績予想について、売上高を70億円、営業利益を13億円、経常利益を14億円、親会社株主帰属当期純利益を8億円、それぞれ上方修正した。修正後の通期連結業績予想は売上高が20年12月期比13.5%増の740億円、営業利益が21.9%増の62億円、経常利益が20.8%増の63億円、親会社株主帰属当期純利益が12.3%増の41億円とした。なお配当予想は据え置いて20年12月期と同額の45円(期末一括)としている。

 従来予想に対して、売上高は増収幅が拡大し、各利益は小幅減益予想から一転して大幅増益予想とした。国内建設コンサルティング事業において受注が好調に推移し、業務単価上昇や業務効率化なども寄与する見込みだ。海外建設コンサルティング事業においても、英国経済の持ち直しに伴ってWaterman Group Plcの業績が回復傾向となった。防災・減災対策やインフラ老朽化対策など国土強靭化関連で事業環境が良好であり、収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は高値圏だ。上方修正を評価して上値を試す展開を期待したい。10月28日の終値は2651円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS289円96銭で算出)は約9倍、時価総額は約375億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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