インテリジェントウェイブは22年6月期1Q小幅減収減益だが計画水準、通期2桁増益予想据え置き

(決算速報)
 インテリジェントウェイブ<4847>(東1)は11月4日の取引時間終了後に22年6月期第1四半期業績(非連結)を発表した。小幅減収減益だったが、概ね計画水準だったとして通期増収・2桁増益予想を据え置いた。クラウドサービスの損益改善も寄与して収益拡大を期待したい。株価は徐々に上値を切り下げる形でやや軟調だが、第1四半期小幅減収減益に対するネガティブ反応は限定的だろう。調整一巡して出直りを期待したい。

■22年6月期1Q小幅減収減益だが、通期増収・2桁増益予想据え置き

 22年6月期第1四半期業績(非連結)は、売上高が前年同期比2.0%減の22億51百万円、営業利益が5.7%減の1億26百万円、経常利益が2.8%減の1億24百万円、四半期純利益が0.9%減の82百万円だった。

 新規開発案件向けのサーバーや他社製のハードウェアの売上が減少して小幅減収減益だったが、概ね計画水準だった。主力のシステム開発業務は順調に推移し、保守やクラウドサービスの損益も改善した。クラウドサービスの受注残高は21年6月期末比7.6億円増加して26.1億円となった。

 カテゴリ別売上高は、主力のシステム開発が5.1%増の11億70百万円、保守が14.3%増の3億60百万円、当社製品が9.0%減の1億31百万円、クラウドサービスが8.5%増の2億43百万円、ハードウェアが62.0%減の79百万円、他社製品が37.3%減の69百万円、セキュリティ対策製品が9.4%増の1億98百万円だった。ストック/フロー別売上比率はフロー売上が46.9%、ストック売上が53.1%だった。

 通期業績(非連結)予想は据え置いて売上高が21年6月期比7.3%増の120億円、営業利益が16.8%増の13億20百万円、経常利益が16.1%増の13億60百万円、当期純利益が11.8%増の9億40百万円としている。配当予想は1円増配の14円(期末一括)としている。

 需要が堅調に推移し、クラウドサービスの黒字化も寄与して増収・2桁増益予想としている。第1四半期の進捗率は低水準の形だが、期初時点で下期偏重の計画(第2四半期累計予想は売上高が前年同期比4.7%減の50億円、営業利益が1.1%増の4億10百万円、経常利益が2。1%増の4億30百万円、親会社株主帰属四半期純利益が5.0%増の3億円)であり、通期ベースで収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は徐々に上値を切り下げる形でやや軟調だが、第1四半期小幅減収減益に対するネガティブ反応は限定的だろう。調整一巡して出直りを期待したい。11月4日の終値は596円、今期予想PER(会社予想のEPS35円76銭で算出)は約17倍、時価総額は約157億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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