LibWorkは22年6月期2Q累計予想を上方修正、通期大幅増収増益予想

(決算速報)
LibWork<1431>(東マ)は11月10日の取引時間終了後に22年6月期第1四半期連結業績を発表した。概ね計画水準で着地した。そして第2四半期累計予想を上方修正した。粗利益率が想定以上に改善する見込みだ。通期は据え置いて大幅増収増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。株価は小幅レンジでモミ合う形だが、第2四半期累計予想の上方修正を評価して上放れの展開を期待したい。

■22年6月期2Q累計予想を上方修正、通期大幅増収増益予想

 22年6月期第1四半期の連結業績(収益認識基準適用、損益への影響なし)は、売上高が前年同期比93.2%増の19億55百万円で、営業利益が2億22百万円の赤字(前年同期は1億95百万円の赤字)、経常利益が2億10百万円の赤字(同1億78百万円の赤字)、親会社株主帰属四半期純利益が1億53百万円の赤字(同1億39百万円の赤字)だった。

 強みとするデジタルマーケティングの促進などで受注棟数が56%増と大幅伸長した。売上高は第1四半期として過去最高を更新した。各利益は概ね計画水準で着地した。なお戸建住宅の引き渡し時期の関係で、業績は第2四半期(10月~12月)と第4四半期(4月~6月)に偏重する収益特性がある。

 第2四半期累計連結業績予想を上方修正して、売上高が前年同期比40.1%増の63億70百万円、営業利益が0.5%増の2億53百万円、経常利益が11.2%減の2億63百万円、親会社株主帰属四半期純利益が1.3%減の1億61百万円とした。

 従来予想に対して売上高を1億70百万円、営業利益を91百万円、経常利益を1億06百万円、親会社株主帰属四半期純利益を66百万円それぞれ上方修正した。受注が順調であり、ウッドショックによる資材価格高騰の影響が期初時点の想定よりも限定的となり、粗利益率が想定以上に改善する見込みだ。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が21年6月期比54.2%増の145億円、営業利益が78.7%増の8億70百万円、経常利益が51.0%増の8億80百万円、親会社株主帰属当期純利益が61.5%増の5億44百万円としている。

 コロナ禍や世界的な木材価格高騰など不透明感があるが、強みとしているデジタルマーケティング集客の強化に加えて、関東エリアへの本格進出なども寄与して受注が大幅に拡大する見込みだ。収益拡大基調を期待したい。

 なお22年6月期配当予想(四半期配当)は据え置いて5円60銭としている。株式分割(20年10月1日付株式2分割、21年4月1日付株式2分割)換算後で、21年6月期は4.575円だった。

■株価はモミ合い上放れ期待

 株価は小幅レンジでモミ合う形だが、第2四半期累計予想の上方修正を評価して上放れの展開を期待したい。11月10日の終値は904円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS24円10銭で算出)は約38倍、時価総額は約211億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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