Jトラストの第3四半期は各利益とも完全黒字転換、営業利益の進捗率は通期予想に対し142%

8508 Jトラスト<8508>(東2)

■進ちょく率100%超だが事業ポートフォリオ再編中のため通期予想は据え置く

 Jトラスト<8508>(東2)は11月12日の夕刻、2021年12月期・第3四半期の連結決算(21年1月~9月・累計、IFRS)を発表した。営業収益は前年同期比5.5%増の306.24億円、営業利益は78.27億円(前年同期は13.01億円の損失)、税引前利益は83.60億円(同15.48億円の損失)となり、前年同期比で大幅に回復した。また、親会社の所有者に帰属する四半期利益は、韓国金融事業のJTキャピタル売却損の約25億円の計上があったものの、同0.3%減の24.05億円となった。

 セグメント別の損益は、日本金融事業が前年同期比5.9%増の36.29億円、韓国及びモンゴル金融事業は同41.7%増の28.04億円、東南アジア金融事業は29.81億円の損失(前年同期は43.22億円の損失)、投資事業は60.28億円(同12.23億円の損失)となった。

 2021年12月期・通期の連結業績予想については、5月13日に上方修正した連結業績予想を据え置いている。営業収益が前期比6.9%増の421.01億円、営業利益が55.03億円、税引前利益が82.55億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が20.00億円。

 2021年3Q時点における通期予想に対する進捗率は、営業利益が142%、税引前利益が101%、親会社の所有者に帰属する当期利益は120%と既に100%を超えているものの、事業ポートフォリオの再編を進めていることなどから、業績予想は据え置かれた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る