ジェイエスエスは22年3月期2Q累計大幅増収・黒字転換

(決算速報)
 ジェイエスエス<6074>(JQ)は11月12日の取引時間終了後に22年3月期第2四半期累計の業績(非連結)を発表した。前年同期との比較で新型コロナ影響が和らぎ、大幅増収で各利益が黒字転換した。通期も大幅増益予想としている。第2四半期累計の営業・経常利益の進捗率が高水準であり、通期予想に上振れの可能性がありそうだ。収益回復基調を期待したい。株価は年初来安値圏でモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。黒字転換を評価して出直りを期待したい。

■22年3月期2Q累計大幅増収で黒字転換、通期上振れの可能性

 22年3月期第2四半期累計の業績(非連結、収益認識基準適用)は、売上高が前年同期比36.5%増の37億71百万円、営業利益が2億円(前年同期は85百万円の赤字)、経常利益が1億98百万円(同83百万円の赤字)、四半期純利益が76百万円(同3億21百万円の赤字)だった。収益認識基準適用による損益への影響は軽微だった。

 新型コロナ影響が継続しているが、前年同期との比較で影響が和らぎ、大幅増収で営業・経常黒字転換した。全事業所合計の第2四半期末会員数は前年同期1.9%増の9万4785人となった。なお特別利益では前期計上の助成金収入1億84百万円が剥落した。特別損失には新型コロナ感染症による損失65百万円を計上したが、前期計上の5億22百万円に比べて減少した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が18億07百万円で営業利益が57百万円、第2四半期は売上高が19億64百万円で営業利益が1億43百万円だった。

 通期の業績(非連結)予想(6月11日に公表)は据え置いて、売上高が21年3月期比18.6%増の77億円、営業利益が3.4倍の2億79百万円、経常利益が3.2倍の2億87百万円、当期純利益が2億01百万円の黒字(21年3月期は4億40百万円の赤字)としている。配当予想は50銭増配の11円(第2四半期末5円、期末6円)である。

 新型コロナ影響が和らいで増収を見込み、これに伴って利益も回復する見込みとしている。新規施設については、既存施設の新築移転を含めて2店舗程度の開設を計画している。ディップネスとの協業も本格化する見込みだ。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が49.0%、営業利益が71.7%、経常利益が69.0%、当期純利益が37.8%である。営業・経常利益の進捗率が高水準であり、通期予想に上振れの可能性がありそうだ。収益回復基調を期待したい。

■株価は出直り期待

 株価は年初来安値圏でモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。黒字転換を評価して出直りを期待したい。11月12日の終値は459円、今期予想PER(会社予想のEPS51円97銭で算出)は約9倍、時価総額は約18億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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