テレビ朝日は東京2020オリンピック競技大会にてインテリジェント ウェイブの提供するIPフロー監視ソリューション「EoM」を活用
- 2021/11/16 11:59
- プレスリリース
■2022北京冬季オリンピックにおいても活用予定、高品質な映像配信に貢献
テレビ朝日ホールディングス<9409>(東1)のテレビ朝日は11月16日、インテリジェント ウェイブ(IWI)<4847>(東1)の提供するIPフロー監視ソリューション「EoM」を東京2020オリンピック競技大会において活用したと発表。
■テレビ朝日によるEoMの活用と今後の予定
テレビ朝日は2021年7月23日~8月8日にかけて開催された第32回オリンピック競技大会(2020/東京)にて、IP伝送を活用した中継を行った。オリンピック競技の中継を実現したIP放送システムには、その一部としてIWIが提供するEoM(IPフロー監視ソリューション)が用いられた。EoMはIP放送システムの構築時や各種設定、ならびに安定的な運用を実現するIPの監視装置として活用され、テレビ朝日によるオリンピック競技の高品質な中継に寄与することができた。テレビ朝日はEoMを含めたこのIP放送システムを2022年2月4日~2月20日にかけて開催が予定されている第24回オリンピック冬季大会(2022/北京)でも活用する。EoMを含むIP放送システムはオリンピック時の放送の拠点となるIBC(International Broadcasting Center)にて稼働し、高品質なオリンピック中継を提供する予定。
■EoMについて
EoMは、IWIがペイメントシステムや証券業界向けシステムの開発で培ってきた高速データ処理の技術と、FPGA(製造後に構成を設定できる集積回路)技術を組み合わせることにより、NHKと共同で開発した放送業界向けIPフロー監視ソリューション(NHKとIWIは共同で特許を出願済み)。4K/8K放送の普及により、放送業界ではIP化された放送設備が必要となっており、放送の品質の維持・向上のために個々のIPを詳細に監視するソリューションの必要性が高まっている。EoMは、放送のIP化において標準規格となっているSMPTE ST2110、ST2022をはじめとした主要なデータ種別に対応しており、障害時の原因把握やリアルタイムでのデータ分析・可視化を実現することで、IP化された放送システムの運用コストの大幅な削減に貢献する。IWIは今後もEoMの機能拡張を継続的に行い、本格的なIP化を迎えた放送業界におけるIP放送の品質維持・向上に貢献していく。
■機能について
・IWIはEoMの機能拡張を継続的に行っており、現在のEoMは以下の機能を実装している。
・10GbE/25GbE/100GbEにおいて、SMPTE ST 2110などをはじめ12のデータ種別を監視。
・データ種別毎のビットレート、パケットドロップ数、レイテンシー、ジッターなどを可視化。
・任意の閾値を設けたアラート設定。
・映像音声パケットのデコード機能。
・他社製の統合監視製品との接続機能。
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)