【どう見るこの株】プロパティデータバンクは煮詰まり感、22年3月期増収増益予想

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 プロパティデータバンク<4389>(東マ)は、不動産に関する業務を効率化する「BtoBの不動産テック企業」である。22年3月期増収増益予想である。第2四半期累計の進捗率がやや低水準だったが、ストック型のクラウドサービスが順調であり、上期にコロナ禍の影響を受けたソリューションサービスも期後半は回復基調の見込みとしている。通期ベースで好業績を期待したい。株価は反発力が鈍く小幅レンジでモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。調整一巡して上放れを期待したい。

■不動産管理クラウドサービス「@プロパティ」が主力

 不動産に関する全ての業務の効率化を支援する「BtoBの不動産テック企業」である。クラウドサービス「@プロパティ」を主力として、ソリューションサービスも展開している。

 21年3月期末の「@プロパティ」契約社数はJ-REIT、不動産会社、不動産管理会社、不動産ファンド、デベロッパー、生命保険会社、電鉄会社、電力会社など290社を突破し、登録建物データ数は8万9926棟に達している。

 21年8月には、ゲンダイエージェンシー<2411>および山岸工務店(名古屋市)との共同出資で、データサイエンスおよびAI技術を利用したコンサルティングとクラウドサービスを提供するプロパティデータサイエンスを設立した。

■22年3月期増収増益予想

 22年3月期業績(非連結)予想は、売上高が21年3月期比12.2%増の24億30百万円、営業利益が5.7%増の5億33百万円、経常利益が2.6%増の5億33百万円、当期純利益が3.3%増の3億62百万円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比9.3%減の9億29百万円、営業利益が10.4%減の1億88百万円、経常利益が9.9%減の1億89百万円、四半期純利益が11.5%減の1億28百万円だった。コロナ禍の影響でソリューションサービスの一部の案件で受注遅れが発生したため全体として減収減益だったが、クラウドサービスは順調だった。事業別売上高はクラウドサービスが17.6%増の6億97百万円、ソリューションサービスが46.1%減の2億32百万円だった。

 通期予想は据え置いている。第2四半期累計の進捗率は売上高が38.2%、営業利益が35.3%とやや低水準だったが、ストック型のクラウドサービスが順調であり、上期にコロナ禍の影響を受けたソリューションサービスも期後半は回復基調の見込みとしている。通期ベースで好業績を期待したい。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 株価は反発力が鈍く小幅レンジでモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。調整一巡して上放れを期待したい。12月3日の終値は1498円、時価総額は約89億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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