キヤノンが3日続伸、世界最高画素数の暗視用センサーなどに注目集まる

■「星の出ていない闇夜より暗い環境でも動画撮影を実現」と発表

 キヤノン<7751>(東1)は12月15日の後場寄り後、2670.0円(15.0円高)をつけ、小幅だが3日続伸基調となっている。同日付で、「世界最高画素数の320万画素SPADセンサーを開発・暗視用カメラに革新」と発表し、6日発表の「立ち止まらずに顔認証可能なソフトウエア」などに続いて買い材料視されている。

 発表によると、「世界最高画素数の320万画素SPADセンサー」は、「星の出ていない闇夜よりも暗い環境下でも動画撮影を実現」し、「100ピコ秒(100億分の1秒)レベルの非常に速い時間単位で情報を処理することができるため、光の粒のような、高速に動くものの動きをとらえることが可能」。「高速応答の特長を生かして、自動運転や医療用の画像診断機器、科学計測機器などに用いるセンサーとして幅広い活用が見込まれ」、2022年後半より生産を開始するとした。

 今年の相場は年初を安値に上げ基調で推移しており、これは2017年以来4年ぶりの現象。半導体製造装置の回復が原動力との見方もあるが、来年以降、数年サイクルでの基調転換につながるか注目する様子がある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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