三菱重工はUAE・フジャイラ首長国向け天然ガス焚きGTCC発電設備のガスタービンを出荷

■中東で初となる最新鋭のM701JAC形ガスタービン納入プロジェクトで

 三菱重工業<7011>(東1)は12月16日、アラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラ首長国(Emirate of Fujairah)向けに受注していた主力ガスタービンJ形シリーズの最新機種であるJAC(J-series Air-Cooled)形の出荷を、同社高砂製作所(兵庫県高砂市)から行ったと発表。

 アブダビの国営エネルギー会社Abu Dhabi National Energy Company(TAQA)、アブダビの政府系ファンドMubadala Investment Company、丸紅株式会社と、北陸電力株式会社が出資するSPC(Fujairah Power Company F3 LLC)が所有・運営、韓国三星物産が建設を行う、天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電プラントの中核設備となるもので、昨年受注した3基の1号機から3号機まですべての出荷が完了した。

■UAE最大240万kWの発電容量、2023年にプラント全体での商業運転開始を予定

 今回出荷したJAC形ガスタービンは、UAEの首都アブダビから北東方向約300kmにあるフジャイラの臨海部キドファ(Qidfa)地区に建設される発電所向けのもの。同発電所は、UAEにおけるガス焚きGTCC発電プラントとして過去最大の出力となる240万kWの発電容量を有し、プラント全体での商業運転開始は2023年を予定している。

 同社は、同発電所の建設プロジェクトにおいて、中核機器であるガスタービン3基のほかに、補機と付属設備も供給。技術者を派遣して商業運転まで支援するとともに、長期メンテナンス契約(LTSA)に基づき、発電設備の保守と補修等を実施する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る